エデン
前作からますますストイックさを増した主人公は、ついにロードレースの頂点であるツールドフランスに参戦。チームの仲間やライバルでありながらレースをともにする選手たちの間に漂う連帯感や親近感、世界最高峰の「楽園」に参戦することができた選ばれし者の恍惚感はほんとうに巧く描かれている。
今回はミステリーとしての部分はほとんどないが、チームの解散や移籍、ドーピングなど揺れ動く微妙な雰囲気を丁寧に書き込んでおり相変わらずこの作者の力量を感じる。またこれからの主人公のレースでの活躍を待ってます。
密室のサクリファイス
カーソルちまちま動かしてアイテム探して目はショボショボ、暗号、パスワード等の解き方に頭をカキムシルまたは偶然解けて、虚しさ全開の気分にどっぷり浸る・・・。
ムズイ、メンドイ、シンドイ!!
たが、20年くらい前のパソゲのADVってこんな感じだったなぁ・・・。
最近のゲーム機(サターン、プレステ以降の)のヌルい環境にすっかり慣れていた自分を感じました。
各キャラのシナリオもなかなか読ませるモノが有りとても“あの”D3ブランドとは思えない(失礼)。
最近ヌルいゲームしか無いとお嘆きの方、ゼヒ遊んでみて下さい!ヤリごたえは充分“すぎる”作品です。あ、でもどーしても解けない時は攻略サイト参照をオススメします。(なっさけなー!)
フィッシュストーリー (新潮文庫)
どれも作者らしい発想のストーリーだと思った。特に表題作の「フィッシュ
ストーリー」の構成はすばらしい。二十数年前、現在、三十数年前、十年後の
4つの物語を組み立てたりつなぎ合わせたりするのは、読み手自身なのだ。
どうつながっていくのかを考えながら、そしてその裏に隠されたできごとを
想像しながら読むのは楽しかった。
最後に収められている「ポテチ」もよかった。飄々とした今村のキャラは最高。
ピタゴラスの定理には笑ってしまった。今村の心の中にある悲哀に気づかされた
ときはちょっとほろっときたが。
この本の中、あちこちに出てくる今までの伊坂作品に登場した人物を見つけるのも
楽しかった。(ただし、全ては無理だった・・・汗)1冊でいろいろ、何度でも
楽しめる♪そんな作品だった。
サクリファイス
アレーンの歌声はやさしいんだ^^
ジャマイカの元モデルさんらしいのでおきれいですし
R&Bが好きな人にも聞いていただきたいです。
おすすめは
ガーディアンエンジェル使いの1
と2
スマッシュ使いの7
9.10
なんかいいです。
彼女の哀愁ただよう系
は強いです^^
サクリファイス スペシャル・エディション (2枚組) [DVD]
中古の高さに辟易していたところです。今回、特典DISCが付いていますが、このような形で再販をしてくれる紀伊国屋さんに感謝します。
さて、特典ディスクはクリス・マルケル監督の「アンドレイ・アルセニェヴィッチの一日(55分)」(Une journ'e d'Andrei Arsenevitch )(1999)です。クリス・マルケル監督は第2次世界大戦中レジスタンスに参加し、その当時から「メモ魔」と呼ばれていました。彼は後に第3次世界大戦をテーマにしたSF短編映画「ラ・ジュテ」(1962年)で国際的評価を得ています。メモ魔の力量を生かした「アンドレイ・アルセニェヴィッチの一日」はタルコフスキー監督を記述した作品です。55分作品のようですが、紀伊国屋さんの特典ディスクでは97分になっており、42分長いことから、その他の特典も付いている可能性が高く、楽しみにしています。
本編の「サクリファイス」ですが、核の恐怖や影響を描いた作品では、出色のものです。アニメーション映画「風が吹くとき」も核の恐怖を扱った作品ですが、それとは違った恐怖があります。自分を犠牲にすることで、愛するものを守りたいという気持ちは、万人が持つ心理かもしれません。その普遍性を美しい映像で紡いでいます。タルコフスキー監督の遺作です。未見の方は是非!