南大東島シュガートレイン―南の島の小さな鉄道
サトウキビを満載したトロッコが、ゆっくりと、けれど力強く南大東島を走り行く……。今はもう見られない、どこか懐かしい風景が紙面に広がる。鉄道、トロッコ、離島好きの人にはたまらない、貴重な写真集だ。また郷土の人や一度でも南大東島を訪れたことのある人にとっても、メモリアル的な1冊としてオススメできる。
著者の写真は、まだ撮影技術が未熟な若い頃に撮ったものが多いのか、初々しさが感じられる。ヘンに狙った構図ではなく、ゆったりと進むトロッコの「素」を捉えているという印象で、かえって好感が持てるのだ。構えずに、「安心して観て読める」作品集と言えよう。同じ南大東島のトロッコを扱った既刊本よりはるかに安い定価にも感激!
鉄道廃線跡の旅 (角川文庫)
2001年にJTBから出た『七つの廃線跡』の文庫化。もともとは『鉄道廃線跡を歩く』(JTB,1995-99年)という廃線ばかりを特集した本の第一集~第七集に、巻頭エッセイとして載せられたもの。
7編のエッセイではあるが、夕張鉄道、下津井鉄道、琴平参宮鉄道、南薩鉄道、奥羽本線旧線、南大東島・砂糖鉄道、上山田線、漆生線、油須原線、北陸本線旧線と10の路線が取り上げられている。
廃線跡をたどるといっても、保存状況はさまざまである。サイクリング・コースとして整備されたところもあれば、藪をかき分けて進まなければならないところもある。それは周囲の人々や自治体が鉄道にどれだけの愛着を持っているかということと関係している。実際に地元の人たちに話を聞くシーンもあり、場所による温度差が興味深かかった。
夕張鉄道や下津井鉄道が廃止されたのは比較的近年のことであり、宮脇氏が乗ったことのあるものも少なくない。それらの路線が健在だった頃の乗車記と読み比べてみても面白いだろう。
南大東島の人と自然(南大東島シリーズ1)
沖縄の離島のイメージで、
予備知識なく南大東島に観光旅行に行きました。
到着初日、島を散策してみて感じたのは
「ここは沖縄じゃないっ!!」ということでした。
気候は沖縄でも、建物や風景や言葉が、沖縄と違うっ!
集落の商店で販売していたこの本がたまたま目に留まったので、
購入して、早速、南大東島の勉強を始めました。
南大東島の歴史・文化・言葉、
それぞれの専門家が素人でも分かりやすい内容で解説してくれています。
解説用の写真も多く載っていて、さらりと読み切りました。
# 毎晩寝る前(1時間程度)数日かけて読みました。
島の背景を知ることができたので、
日に日に散策が楽しくなりました!
また、
巻末の観光スポット解説もお勧めです。
観光目的で南大東島に行く方なら尚更、読んでみてください!
島をより深く楽しむことができるようになります!!
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ただ欲を言えば、地質に関する解説も欲しかったです。
# 島のほぼ全域の地下が鍾乳洞、、なのにその解説は殆どない。
この本はシリーズ1のようなので、
今後のシリーズで纏めてくれることを期待しています。