カサンドラ・ウィルソン: Traveling Miles [DVD]
 初めてStrange Fruitを聴いたときの衝撃は忘れられない、いわゆる一目ぼれだ。
 Cassandra Wilsonは常に新領域を開拓する、これは二番目の夫イサークが監督するフィルムで、オーストラリアとニュージーランドのライブ・ツアーを主体とする。CDのトラヴェリング・マイルスとは10曲中3曲しか一致していないし、いわゆるトリビュートではないとCassandraは力説している、その理由は是非聞くべきだ。
 マーヴィン・スーウルのギター演奏およびスライド奏法の熱き語り口、夫イサークとのブルースに関する議論、驚いたことに終わり近くStrange Fruitを魅惑的な姿とともに聴くことができる。そのときCassandraは42歳、曲を耳から聴くことだけで充分だといえたらどんなに良いだろう。それにしてもイサーク監督は才能がないんじゃないか・・・これはきっとジェラシーに違いない。
 同時代のメッセージをつかむなら早いに越したことはない、Cassandraが生きているうちに!

 

ザ・スーパー・セッションII [DVD]
90年代初頭の名音楽番組,"Night Music"を発展させたTV特番のDVD化である。ここでの最大の呼び物はEric ClaptonとDavid Sanbornの共演である。両者は映画"Lethal Weapon"シリーズのサウンドトラック等での共演を経て,Joe Sample,Marcus Miller,Steve Gaddとのスーパーバンド,Legendを短期間結成したが,その正式な記録は劣悪なブートレッグを除いて残っていない。それだけに,ここでの共演は,Joe Smapleは不在ながらLegend(メンバーの4/5が揃っている!)の音楽を想像できるものとして貴重なものだろう。Claptonはブルージーに決めまくっており,長年のファンとしてもそうしたギター・プレイを見られるだけで満足度大である。その他の出演者も好演。中でもCassandra Wilsonが素晴らしい。

 

Silver Pony
ジャンルを超越した選曲センス等「型破り」なイメージのある彼女の作品には珍しく、スタンダードを中心とした構成ながらも
中々の好作だった「Loverly」から2年半、待望の新作の登場だ。ここ数作プログラミングを導入する等新たな方向を模索す
る一方、肝心の作品の質が今一つの印象だった彼女だが、久々に心底楽しめる作品をドロップしてきたという印象。

題にも示した通り、1・2曲目は前作にも収められていた曲のグラナダでのライヴ音源であり、他にも欧州ツアーでのライヴ
音源を複数収めている。残りはニューオリンズでのスタジオ録音であるが、「Beneath a Silver Moon」ではRavi Coltrane(ts
)、「Watch the Sunrise」ではR&B界のスターJohn Legend(vo)をゲストに招き各楽曲に華やかな色を添えている。

しかし何よりも本作の特徴は、ライヴ録音曲を中心とした各バンドメンバーの卓越したプレイが前面に押し出され、従来の彼
女の作品以上に他の楽器にたっぷりしたソロ・パートをあてがい、様々な楽器による演奏を聴ける楽しみが詰まっている。
例えば「Saddle Up My Pony」での冒頭3分にも及ぶReginaldによるブルージーなギターソロ・パートの渋みと味わい深さ、
冒頭「Lover Come Back to Me」で聴ける、前作のスタジオ録音とは別曲のようなHerlim Raileyの気持ち良いブラシ音とスピ
ード感あるドラムプレイ、Jonathan Batisteによる長尺のソロ・パートでの演奏の熱狂振り等、今回一部メンバーを入れ替え
たという彼女の新形態バンドのお披露目の様な内容になっている。どの曲も前作よりも数段面白さを増しているのだから凄い。

一方スタジオ録音ではStevie Wonderのクラシック「If It's Magic」の美しさに惹かれた。原曲はボーカルとハープのみという珍
しい構成だが、あの夢見るようなハープの音色をMarvin Sewellによる温もりあるギターとJonathanのたゆとう様なピアノの
音色で見事に再現しており、それらに濃厚に絡むようにゆったりと言葉を刻みこむCassandaのボーカルが絶品だ。

スタジオ・ツアーのライヴ音源が交互に自然に流れていく贅沢な1時間。本作を聴いて感じたのは、やはり彼女の深みのある
土臭いボーカルには、生楽器による手造り感溢れるサウンドが一番嵌るということ。近作での挑戦的な作風よりもリラックス
感が漂い、初期ブルーノート作品との凄味溢れる感触とも違う、正に現在の彼女の姿を見事に捉えた傑作だ。

 

ソフィスティケイテッド・レディース
Cassandra Wilson, Diana Krall, Melody Gardot, Norah Jones, Renee Fleming, Ruth Cameron.
6人の女性ヴォーカリストをフィチャーしたCharlie Hadenの新作「Sophisticated Ladies」は、女性ヴォーカルの素晴らしさとアコースティック・ジャズの魅力を伝えてくれた作品だ。
キース・ジャレット、パット・メセニーなどとのコラボレーションで名を馳せたジャズ界の重鎮ベーシスト・チャーリー・ヘイデンが、オーソドックスなアコースティック・ジャズのユニット「クアルテット・ウエスト」で、洗練された女性を描いたのが「Sophisticated Ladies」である。
今年、73歳になるチャーリー・ヘイデンも意気軒昂なようで、エルビス・コステロ夫人 Diana Krall、チャーリー・ヘイデンの奥方Ruth Cameronも参加させ、「Sophisticated Ladies」は見事に洗練された女性の世界を描いている。
少し豪華な気分にさせてくれたJAZZアルバムであった。

 

New Moon Daughter
 ジャズ・ヴォーカリストのCDはほとんど買わないがこれだけは別.

 この音楽の力強さ,奥深さは「凄まじい」の一言.

 カサンドラの凄まじい歌声,それをナチュラルに引き立てる素晴らしい
バック.

 この「調和」が心地よさを増幅し,心の芯からリラックスさせてくれる.

 歌詞の内容は決して明るい内容ではなく,むしろネガティブな内容らし
いが,私が英語を理解しない日本人であるおかげで,曲を聴くだけではそ
れが分からない.

 英語の能力がないことにこれほど感謝したことはないだろう・・・


 

Cassandra Wilson 11 Show Me A Love.mp4



カサンドラ・ウィルソン 動画


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カサンドラ・ウィルソン 情報


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