マカリイ
名曲「昴」のアンサーソング、というフレコミの「マカリイ」を、いささかセコイのだが、アルバムになるまで待って買った。当然、「四季の旅」シリーズは全曲収録されているものと思っていたのが見事に外された。収録されたのは3曲だけだった。
それはさておき、私はこのアルバムを入院中に聞いたのだが、「マカリイ」の「ヨーソロー ヨーソロー」の掛け声にはずいぶん励まされた。おかげで元気に娑婆に戻ることができた。ありがとうを言いたい。
人生という旅の終点近くを生きている私には、「経典」のように聞こえる歌ばかりだ。
でも、「四季の旅」はシングル盤を買わなければならないね。
桜は桜/夢になりたい
夏(ツバメ)、秋(ロード・ソング)、冬(十三夜/マカリイ)、そしてこの春(桜は桜/夢になりたい)と続く「四季の旅」シリーズの“完結編”。老錬の境地に入ったチンペイさんがここでも「ひたすら散る」花を、人生になぞらえて歌い上げる。
「旭山動物園物語」の主題歌、「夢になりたい」がいい。特にアルバムにはまず収録されることはない「西田敏行&出演者バージョン」は、同じ歌とは思えないほど楽しい。失礼ながら、この1曲だけでも充分お釣りがくる。
映画のラストで、西田敏行演ずる退職した園長が歩いて行く姿を延々と写していたあのシーンに重なる。何かを成し遂げた男の背中だった。