レナードの朝 [DVD]
嗜眠性脳炎患者と臨床では新米の医師が経験した真実の物語。この作品が何を語るかは鑑賞者に委ねられるだろうが、一度は観ておきたい映画であることを、私は信じて疑わない。
※パーキンソン病云々というレビューがあるが、本作で描かれる疾病(嗜眠性脳炎)とパーキンソン病は無関係なので、念のため。
「免疫を高める」と病気は勝手に治る (マキノ出版ムック)
この本は、同じ著者による2003年12月に発売された、『「免疫を高める」と病気は必ず治る』を改定したものである。
基本的に「ほとんどの病気は、自律神経が乱れて起こるので、バランスを整えるとよい(免疫を高める=自律神経を整える)」という理論に基づいて、病気を治すではなく、病気が治る方法が説明されている。
今後の医学は、「生命体としての基本」を理解して、対処していかなければならない。その基本とは免疫力であり、自律神経と白血球の働きの連動による「生きる力」の活性化である。また、病気の原因は、血液の汚れと身体の冷えであり、低体温による代謝力や免疫力の低下が血液の汚れとなって現れる、と説かれていた。
具体的な方法はたくさん述べられていたが、特に、免疫を高めるために「ストレスを上手にコントロールすること」、「体を温めて免疫を働きやすくする」ことが有効だという。早速実践してみたい。
自然治癒力というとなんとなく胡散臭いとおもっていたのだが、本書によれば「免疫を高めることをすれば、病気は勝手に治る」という意味とのことであり、これなら納得できた。
レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック―こうすればうまくいく、幻視・パーキンソン症状・生活障害のケア
幻視って、本人にとっては、知らない人やヘビや虫とかが、いきいきと動いて見えるんですねぇ。介護者が「そんなものはいない!」って言っても、本人には正に“現実”。介護者が対応に苦慮するのも当然かもしれません……。症状の詳しい説明や対応方法など、すごく勉強になりました。
Lucky Man: A Memoir
マイケルのことを、「小さな巨人」と言った人がいました。小柄なのに、彼の持ち味は一度見たら忘れられません。間の取り方、コミカルな演技の合間のなんとも言えないお茶目なアドリブ・・・。代表作バックトゥーザフューチャーはじめ、ファミリータイズ、摩天楼はバラ色に、そしてスピンシティーに至る数々の映画、TVドラマにそれはあふれんばかりに見られます。
残念ながら、パーキンソン病と闘病するため、最新作アトランティスのように、声優として声しか聞けませんが独特のちょっとハスキーな声もアニメのキャラクターのイメージをさらに広げるものと、とらえています。
今度出版される自叙伝「ラッキーマン」はマイケルが難病にかかったことまでも、ラッキーと受けとめ、家族の支えと共にとても前向きに生きていく心の叫びを本にまとめたものです。
パーキンソン病財団を作ったり基金を設立したりと、なかなか陽の目を見なかった病を自らの病名を告白することで、世界中の同じ病気で苦しむ人たちのリーダーになり、頑張っているマイケル・J・フォックスに心から拍手を送り応援していきたいと思います。
Lucky Man: A Memoir
パーキンソン病について知っている人はどの程度読者のなかにいるのだろうか。日本では10万人に1人という発症率の難病で、『手の振るえ』『筋肉が硬くなる』『動作の緩慢』『姿勢を保つことが困難』が4大症状といわれる者である。しかし、現実には症状の出方は個人云々で全く違うし、発症年齢もこの本の著者であるマイケルJフォックス(MJF)のように30代で発症したり、高齢になってからの発症もある。若年で罹患した場合は仕事がやっと充実してきた頃であり、家庭では子供が小さく今後成人するまでには時間と金銭面で多くかかる。MJFにとって発症した時『バックトウザフュゥチャ-』の成功により地位と名声は手に入れてはあったが、その地位と名誉を保つためにパーキンソン病にかかっていることを必死に隠し、ついには世間に公表せざるを得なくなる。健常な大半の読者にとってはMJFという俳優の過酷な闘病記であろう。しかし、私のように40代で発症し現在50歳のパーキンソン病患者にとっては『涙なしではとても読めない』内容であった。タイトルを『ラッキーマン』にした意味も素晴らしい。多くの人達に是非読んでいただきたい名著だと思う。