雪夫人絵図 [DVD]
だいぶ前(15年程?)にテープソフト販売が行われて以来の、パッケージメディアでの登場だと思います。現存するフィルムそのものの状態が決して良くはないと、ものの本で読んだことがありますので、デジタルニューマスター版に対しては期待と不安があります。はたしてどの程度「ニュー」なのか。そして音声や映像は修復されているのか。
これを購入しようと思う方ならご存知のことと思いますが、『雪夫人絵図』は溝口作品の中では、スランプ期の作品に属するといわれています。一応念のため。
星4つをつけたのは、ここに至ってのリリースへの感謝とニューマスター版への期待からです。
花の生涯〈下〉 (祥伝社文庫)
大老井伊直弼を取り巻く世の中の動きは,
学校で教わった程度の知識では想像もつかないほど錯綜したものだったようです。
確かにこれでは「ええじゃないか」と踊り歩きたくもなりそうだ。
歴史小説って,キビシーですね。
実在人物をモデルにしていると,この登場人物には,こんな役回りを演じさせよう,
なんていう思い通りには,進められないわけですから。
読んでいるほうも,「小説ズレ」してくると,
「きっとこの人はこんな風になっていくだろう」なんて勝手に想像してしまいますが,
その当てをはずされることが多くて,目が離せなくなってしまいました。
それもまた,歴史小説の楽しみでもあるのだろうと思います。
かなり広範な歴史資料に基づいて書かれたもののようです。
今度は是非その基になった資料のほうも覗いてみたいな。