ピロウズ&プレイヤーズ’03(デラックス・エディション) [DVD]
PILLOWS&PRAYERSの1と2のお得な2枚組のカップリングCD。実力的にはやっぱり、FELTとTHE MONOCHROME SETが断然ぬけている感じ。全体的な出来は日本独自の編集盤だった2の方がよいと思います。
一般的にはネオアコの名盤、とされていますが私はネオアコという言葉は使いません。何故かというとそれを言い出した人が、全くパンクやポストパンクに対して無理解な人だから。
パンクやポストパンクと並行せずに語られるネオアコ、なんて言葉はキモいだけ。底の浅さはずいぶん前に流行った「渋谷系」並み。
なんで誰もハッキリ言わないのか、ってこれは前からずっと思ってたこと。
もちろん、音楽ファンやアーティストには何の罪もありません。
ちなみに、FELTもTHE MONOCHROME SETもネオアコバンドではありません。
ポストパンクバンドだよ。当たり前じゃん。そんなの。
ON THE ROCKS!
やってくれたぜ、EGO-WRAPPIN'!!
EGO-WRAPPIN'のいいところをギューッと濃縮したアルバムです。
sundance
マスターdog
Inner Bellがオススメ。
深いところに、じわーとか
ギューンってくるアルバム。
なのに、疲れない。ちゃんと全部何度も聞ける。
バランスもいい。
merry merryで物足りなかった人も
絶対満足。
いつもよりドラマティックで、メロウ。
このアルバムは強いよ!
FAB GEAR
渋谷系全開のオムニバス集ですね。
当時、フリッパーズギターの狂信的なファンだった私は、このアルバムを発売日に即買いし、毎日のように聴いていました。
今振りかえると、一連の渋谷系の人たちの音楽って何だったんでしょうね。
なんだかんだで結局最初から最後までサブカルチャーであり続けて、一般人には理解不能なヨーロッパのフレンチポップス的な空気や雰囲気に盲目的に憧れたりして。
ひねくれ者たちのねじれ曲がった青春というか、ひょっとしたらただの恥ずかしい勘違いの気取り屋というか。
天才、小沢健二がきまぐれで作ったお洒落で、はかなくて、文学的で、知的好奇心をくすぐられる妙な世界に魔法のように魅せられていただけなのかもしれません。
The Independent Singles Collection
モノクローム・セットのシングル集。英Cherry Red からの発売で、Rough Trade 時代の4枚(79年)と Cherry Red 時代の6枚(82〜83年と91年〜95年)の計10枚のシングルAB面全曲が収録されています。メジャー・レーベル、ヴァージン傘下の DinDisc 時代(80年)やワーナー傘下の Blanco Y Negro 時代(84〜85年)のシングルはタイトル通り収録されていません。全曲すでにCD化済みですが、これまでこれらの曲を集めるには79年〜83年の曲でも最低3枚の編集盤が必要で、91年以降の曲はベスト盤にあまり収録されることがなく、しかも (20) はCDシングルでしか手に入らなかったので、待望の編集盤と言えるでしょう。曲は時系列にAB面が並べられているのですが、つくづくモノクローム・セットってシングルが似合うバンドだと思いました。アルバムを聴くと整理されすぎていて彼らのいかがわしさが半減してるように感じるのですが、ここでは彼らの遊びに満ちたフェイク感覚が次から次へ出てきて面白いです。衝撃的だった Rough Trade からの最初のシングル3枚は今の時代でも普遍的な魅力に満ちていて、エキゾチックな (3) や (6) 、エレキ・インストの (4) など、時代を特定できない無国籍的な猥雑さに彼らの音楽性のすべてが詰まっています。Cherry Red 時代のシングルB面曲で、当時のドラマーの名前を曲名にした (11) 、聴いていると平均感覚がなくなりそうな (13) 、アルバム・ヴァージョンより魅力的なジョン・ピール・セッションからのライヴ (15) も重要。91年以降の曲も音は普通っぽくなっていますが、基本的な姿勢は変わらず。ラウンジ風からスパイ映画のサントラみたいになる (23) などいかがわしさ満点です。DinDisc と Blanco Y Negro 時代のアルバムのリマスター盤もぜひ出してもらいたいものです。