LOVE MY LIFE ラブ マイ ライフ [DVD]
ここ半年くらいの間に「ガールズ・ラヴ」にカテゴライズされる作品を6作ほど観たが、本作がいちばん良かった。
吉井怜さんを見たのは10年ぶりくらい(正確には、本作の制作が2006年なので7年)で、最後に見たのが深夜枠のドラマだったように記憶している(タイトルは忘れた)が、本作を観ているうちに「ああ、こんなコだったな」と思い出した。
もう一人の主役である今宿麻美さんについてはよく知らないが、彼女や脇を固める俳優陣もいい味出していると思う。
ラストのシーンもいやらしさがまったく感じられず、とてもキレイに撮れているのが良かった。
細かいところまで見ていくと今ひとつに感じられる部分もあるが、良作だと思う。
KITCHEN キッチン [DVD]
役者は一部を除いてとても良いものとは言えないと思いますが、ウェスカーのこの戯曲は本当に素晴らしいです。
「労働者」という言葉にまだ色気のあった頃のイギリスの社会的問題を描いているにも関わらず、現代日本にも通じる切なくて苦しい現状を如実に表現しきっています。
「働く人間」がありのままに描かれていて、私はいたたまれない思いを抱きます。
演じる役者達の発声方法と演技のぎこちなさを差し置いても、どうせウェスカーの"Kitchen"をこの先日本で見る機会なんてなかなかないんだから、せめてこのDVDだけでも見る事をお薦めします。"Kitchen"に触れないのはちょっともったいないです。それに、凄く良い演技をしている役者もいます。演出も鬼気迫ってるし、それだけでも見る価値はあります。
演技が気になったら戯曲でもいいので読んでみたらいいと思います。
装着変身 仮面ライダー龍騎
ここ最近のデキの良い装着変身の中では、平均的なデキかも。これは
もう龍騎と言うライダーにどれくらい思い入れがあるかにかかって来る
とは思うのだけど、主人公としての話への絡み方は別として、劇中でも
カッコ良さでは王蛇やナイトに食われてた感があるので、本気でポーズ
取らせる気にあんまりならないんすよねえ・・・。造形は顔以外とても良
いし、付属品もけっこう充実してます。以前出てたバイクにもぴったり
合うサイズ(笑。これから13体全部出そうなので、揃えるならここか
らです。俺は先にナイト買うけど(笑。
BOX~袴田事件 命とは~ [DVD]
ファンタジーを一切排する高橋伴明節がさく裂!
ファンタジー全盛の今だからこそ
そしてファンタジーが大好きな僕だからこそ
こういう映画を観る必要がある
袴田事件に必要な《想像力》とは何か…
国家権力と人権と生命のリアリティに
映画作りと映画観賞はどう突き刺さりうるか!
この作品にほんの時々差し込まれる《象徴》、あるいは《幻視》
その究極性を、僕らは見逃してはならないのは当然として
さてそれをどう受け止めていけるのか…
国家社会への問題提起はむろんのこと
《現実》と《虚構》、作品におけるフィクション性についても
真正面から突き付けてくる作品