ゼロへの調和(初回限定盤)
彼らの奏でるサウンドに共通しているのは「どんよりとした空模様」と「セピア色」であると思う。そして彼らは曲中で分厚い雲の中にある光明を巧みに見出しているように感じる。
「プラスでもなくマイナスでもない、光でもなく影でもない両方を持ちつつも、人はそこに調和するように暮らしていく・・・。」
アンダーグラフのアルバムのコンセプトは「人生」でも「恋愛」でもなく、もっと「宇宙的」である。今作は「ツバサ」と「君の声」のヒットシングル2曲を含む12曲。その中に水をテーマとした曲が4曲。このアルバムの中でも彼らは自らを分厚い雨雲で覆おうとしたような印象を受けた。まっ黒ではないがまっ白でも無い。そこにあるのは「灰色」の雲だ。人の-調和-した姿、それをアンダーグラフはこのアルバムで表現している。アルバム収録の「hanabira」はインディーズデビューシングルであるが、当初から彼らの方向性は変わっていないことが分かる。曇り空が恋しくなるような、メロウでセンチな感性に満ちている。
6月。このCDが一番水を得ている季節だ。
spring tour '08 ~呼吸する楽園~ [DVD]
彼らのライブに出かけ、その魅力にとりつかれ、頭から離れなくなってすぐに購入しました。
CDだけでは伝わりきれない彼らの思いや素晴らしいパフォーマンス、あの感動が甦ります!
阿佐さんのギターソロ最高です!
アンダーグラフファンはもちろん、彼らが気になっている人はぜひ。
ユビサキから世界を [DVD]
こういう映画、あってもいい。言いたいこともよく分かる。
生きていても死んでもたいした違いなんかない、だから死のう、
と感じることから、
生きていても死んでもたいした違いなんかない、それなら生きてみよう、
と感じなおすまでの物語。
思春期の女の子たちがたいした理由がなくても、こっくりさんに興じるみたいに、
ねむいだるい程度のことから集団自殺しよう、と決意するって設定は、そんなに違和感があるものとも思えない。
「ユビサキから世界を」という題名もそのメッセージがちゃんと効いている。
屋上でぎりぎりのところ横一列に並ぶ女の子たちの構図もすばらしい。
しかし、しかし、谷村美月の15才はもう二度と戻ってこないのだぞ。
大人でいい役者はいくらでもいるが、10代半ばいい役者ってのは稀有なわけです。
せっかくの逸材、谷村美月の10代は、今後20年30年と語り継がれるような映画には結局めぐり合わなかった。なんかインパクトのあるダークな役を数多く演じたというだけで終わったのかもしれない。
で、その責任の一端は、この映画にもあるはずなんです。
真面目過ぎる君へ
私は「オールナイトニッポンレコード」でアンダーグラフの事をより知りました。
03年頃でも有線でかかってて、気になってたんですが、まさか偶然聴いたラジオに出演してるとはびっくりでした。
(「レコード」の前の番組を主に聴いてたので)