夢を持ち続けよう! ノーベル賞 根岸英一のメッセージ
根岸カップリングが評価されてノーベル賞を受賞した根岸英一氏の自伝。生い立ちから現在までを本人が振り返っている。スカスカで、簡単に読める本である。音楽やゴルフといった趣味の話もある。
元々頭は良かったし、化学についても特に強くその道を志したということではなく、どちらかというとかなり平凡な理由での進路選択だったようだ。フルブライト奨学生の難関を突破し、アメリカに留学。日本の企業での研究職ではなく、米国の大学に移る。要は、それなりの素質をもった人が適切な進路と研究テーマを選んで厳しい研究競争の階段を一歩一歩上ってここまで来た、という感じである。
日本とアメリカの大学の違いについて述べている点と、人間に有害な物質はけして扱わないという信念を語っているところは特に印象的だった。自宅など、本人の今までの写真も載っている。
マンガでわかる有機化学 結合と反応のふしぎから環境にやさしい化合物まで (サイエンス・アイ新書)
マンガなので読みやすい。
図を活用していてわかりやすい。
いい本だと思う。
ただ、個人的に作画が気に入らない。ピンクの髪の女の子がかわいくない。
それが星4つにした理由です。