Coda
☆映画「戦場のメリークリスマス」で坂本龍一が音楽を担当し、そのサウンドトラックを2台のピアノ曲に改めて編曲し直したのがこのアルバムです。〈01:Merry Christmas Mr.Lawrence〉を聞いて、私は坂本の魅力にはまってしまいました。恐らく聞き覚えがあるのではないかと思いますが、美しい曲です。〈08:Ride Ride Ride〉、〈15:Japan〉、〈16:Coda〉も私好みです。
夕陽の用心棒 [DVD]
ジュリアーノ・ジェンマの主演作品のなかで「荒野の1ドル銀貨」「怒りの荒野」についで好きな作品です。
原題を日本語訳すれば、「リンゴーのための拳銃」とでも言うのでしょうか。このリンゴーというのは、嘘か真か1939年のジョン・フォード監督の「駅馬車」で、
ジョン・ウェインが演じるリンゴー・キッドのことらしいのです。よく言えば「駅馬車」にささげたオマージュ作品。リンゴー・キッドの若き日を描いたパロディ
ということになります。
後日つくられた「続・荒野の1ドル銀貨」は、この映画の正当な続編ですが、設定がチョット違っているので真相は分かりません。でも続編がジェンマ定食とでも
言いたくなるような失意の主人公、薄幸の美しいヒロイン、憎たらしい敵役の三拍子揃った設定と比べると、この作品はチョット未完成の若き日のジュリアーノ・
ジェンマいやモンゴメリー・ウッドのカッコよさが出だしから爆発です。
当時イタリアでは、リンゴー・キッドが人気になり大ヒットしたそうですが、日本では「日曜洋画劇場」で放送されたくらいで劇場公開はされなかったそうです。
私は再発売ということもあってスペシャルエディション仕様での発売を心待ちにしていたのですがかなわなかったみたいです。それでも、この作品が面白いことに
かわりありません。
Casa Blanca Moon / Desperate Straights
クラシック、タンゴ、ニュー・ウェイヴにプログレなどの要素を包含する唯一無二の作品。ダグマー・クラウゼの可憐で表情豊かな声、尋常ではない音の生々しさも含めて、素晴らしいとしか言いようがありません。同時収録されているヘンリー・カウとの共演作の方も、一筋縄ではいかない展開をみせる曲が多く、こちらもまた文句なしに素晴らしいです。