炎の蜃気楼(ミラージュ) 幕末編 獅子喰らう (コバルト文庫)
桑原水菜のよいところは後書きが読みやすく、分かりやすい点です。
なぜ,幕末かという問題に丁寧に答えている。
また、本書は雑誌への連載だったそうですが、
読者からの史実に対する指摘を受けて、加筆しているとのこと。
雑誌があれば、比べて読むと面白そうです。
後書きは、本当に素直な文章で、内容が気に食わない人でも懐柔されてしまいます。
炎の蜃気楼(ミラージュ) 邂逅編 真皓(ましろ)き残響 奇命羅(きめら)変 (コバルト文庫)
今回は新潟特産・石油を発端に、框一族という謎の集団とのサイキック・バトルが展開します。敵に雑魚扱いされちゃう直江とか、色部殿の色っぽい挿絵などが見どころ(笑)新たな宿敵登場ということで、これまでの単発バトルから、連続したシリーズになる模様。ただ、歴史の表舞台との絡みももっと見えるといいのになぁ…ということで、今後の展開に期待を込めて、星4つです☆
炎の蜃気楼(ミラージュ) 邂逅編 真皓き残響 十六夜鏡 (コバルト文庫)
心理描写も関係性の掘り下げもアクションも、この作者様にしては中途半端というか…いつものディープさや激しさがなくて、食い足りない感じがしてしまいます。仕掛けの種明かしも、ちょっと短絡的に思えました。再開邂逅編は再開前に比べてノリが軽いのはもとより承知の上なのですが…。これからの怒濤の展開と熱い盛り上がりに期待して☆3つです。