おしん 完全版 試練編 東京・佐賀 [DVD]
関東大震災前後の日本が良く描かれている。
近代化に驀進する東京。
保守的農村佐賀。
様々な価値観の葛藤。
田中おしんは強く健気に苦難を乗り越え成長する。
おしん 完全版 自立編 流浪そして伊勢へ [DVD]
おしんを放映しているころはまだ私は生まれていなかったがその当時ですらバブル直前でかなりの豊かさを享受していた様子です、逆算すると戦前から約70年余りで日本は相当な経済発展を遂げたことがあらためて驚かされます。いまではおしんが育った当時の山形の生活などは考えられません、そういうことをみていくと今はとても豊かなありがたい時代だということがよくかります。
商売熱心なおしんの姿はなかなか心惹かれるものがあります。なんでも商売のネタにしてしまうところは見習わなきゃ(笑)。ドラマスタートの第1回から4回くらいまではおじさんおばさんがいっぱい出てきて訳がわからなかったですが、だんだん流れがわかってきたりして「ああそういうことだったのか!」と発見があったりとドラマ全体を通しで楽しめました。出演された方どなたも役にうまく合っておりキャスティングのうまさに驚かされます。個人的にはやっぱり田中裕子さんの演技がすごくうまく感じて、いまだに人気があり海外でも高い評価を受けているのもうなずけます。通しで見ると少し長いですが(2時間映画で30本相当?)機会があればぜひ一度拝見することをオススメします、それくらいの素晴らしい出来栄えです。
宮沢賢治の世界
長岡輝子さんの朗読をテレビで見て感動し、さまざまなCDがある中でこのCDを購入しました。「雨ニモマケズ」を聞いてぼろぼろと涙を流してしまいました。詩の意味とか内容とかを考える前に強く強く心に訴えてくるものがありました。これまで様々な人が朗読した「雨ニモマケズ」を聞いてきましたが、こんなに無条件に心を打たれた朗読は初めてです。
長岡さんの朗読は、他の人にはマネできない凄みがあります。
そして宮沢賢治の文章の美しさ、リズミカルさを最もよく表現できる人であるとも思います。
失礼かもしれませんが、これだけお年を召していて、これだけのパワーある朗読ができるということが驚きです。