チェンジH purple (TSコミックス)
季刊となって第2弾となりますが、連載・掲載陣も大分一定して来て、新掲載はセンターパートのオールカラー漫画の長月みそかさんだけとなっております。
連載が13作家中9作を占めており、一部続けて読んでいないと判り難い話も有りますが、TSや女装を抜きにしてもエロチックで達者な絵の作家が多く、鬱展開の漫画が全くなく良く出来た本だと思います。
今回は甘詰留太さんが、登場人物の年齢層を小学生高学年に下げ、性転換にもう一つのフェチ要素を加える意欲作を発表しておられます。
後、創刊号から皆勤のおりもとみまなさんは今回も完全読み切りで、本シリーズを続けて読んでいるとどうしても慣れてしまう性転換に対する反応をリセットし、新鮮な驚きと大いなる動揺をもって迷走する女性主人公を見事に描いています。
後の掲載陣も好調です。
少女素数 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
等身大の”おんなのこ”の日常を描いた、長月みそか渾身の「少女」漫画、第2巻。
1巻目では12歳ぐらいだった双子も、2巻目にしてもう14歳に……。表紙も前より確かに大人びて見えます。
女の子の成長は早い……。
可愛くてほにゃほにゃな絵柄は相変わらずですので、安心して読めます。
しかし年頃の少女たちに悩みは付き物。恋の話、友達との付き合い方、大好きなお兄ちゃんとの距離感……(笑)
どれも些細なことながら、おんなのこには大事なことばかり。妖精のような少女たちも、こうして大人になっていくのだなあと、感慨にふけってしまいます。
ただこの巻で一番目立っていたのは、大人の女性である桐生さん。未熟な少女たちと、成熟な女性との対比が上手く表現されているコマがあり、ちょっと感心しました。
3巻目には、可愛い双子も高校生くらいになってしまうのでしょうか……?寂しくもあり、楽しみでもありますね。