25th Anniversary: Live in Amsterdam [DVD] [Import]
2003年のTOTOのアムステルダムLiveです。
亡くなったJeff Porcaroの後釜を長年勤め上げたSimon Phillips以下
オリジナルメンバーにSupportのギタリストとキーボードを加えているものの、素晴らしい演奏です。曲目はほぼ「TOTO IV」までの全盛期の曲中心、Steve LukatherのギターもBobby Kimballのシャウトもさび付いてません。見事に全盛期のサウンドをキープしてくれてます。久々に燃えました。オールドファンには超オススメです。
Blu-rayの高精細映像の恩恵を一番感じるのって実はLIVE映像じゃないか?と思うくらい、観客の顔が全員見える高精細、ステージ上の微妙で、かつ派手な照明の切り替わりも的確に表現してくれる余裕の表現力、演奏者の息づかいまで感じるリアルな再現力は従来のLIVE映像から格段に生の迫力に近づいています。
Live会場で生のステージを観た時、まばゆい照明にステージ上の楽器がキラキラ輝いて「綺麗・・・」って思った事ありませんか?今までDVDでそれを感じなかったのが表現力不足のせいだったってBlu-ray観て初めて気付きました。画質・音質の評価の高いライブコンサートDVDと比較しても圧倒的です。
ライブ映像さえ観られれば良い方には安い輸入盤がオススメです。
The Amsterdam Connection Level 4 (Cambridge English Readers)
主人公の女性記者が、自分の上司の死因に不審を抱く。サッカー競技場の取材を上司に勧められていた彼女はアムステルダムに赴く。サッカーには全く疎い彼女はもと一流選手の男性を訪ねる。しかしやがて彼も上司と同じような死に方をする。自分の脚で調べまわり、ついに華やかなサッカー競技の裏側でシンジケートが蠢いていることを突き止める。しかし裏を知り過ぎた彼女はとうとう拉致されてしまう・・・。それも頼りにしていた女性警察官と一緒に・・・。二人の運命は・・・
ってなストーリーなんですが、それ程緊迫感がなかったのはなぜ?
シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする (宣伝会議Business Books)
市民のプライド。直訳すればこのような意味になる「シビックプライド」は市民が都市に対して抱く誇りや愛着心のことだが、自らが都市の一部であるという自治意識でもある。特に都市間競争が激化してる昨今において都市の差別化が求められており、その差別化の鍵が市民による自治意識、シビックプライドなのである。都市がこの自治意識を発展させるには、都市と市民、そして市民同士のコミュニケーションが必要で、そのコミュニケーションを仲介するメディアによるデザイン力が決定的になります。
本書ではシビックプライドの醸成に成功しているヨーロッパ8都市を紹介し、広告、Web・映像、ロゴ、ワークショップ、都市情報センター、フード・グッズ、イベント、公共空間、景観・建築の8つの観点からデザインを検討していきます。印象的なロゴ「I amsterdam」と都市写真集によってシビックプライドを形成しているアムステルダム、地区開発プロジェクトを模型でリアルに示して開発に市民参加を実現しているハンブルク、わかりやすいマップや統合的な情報デザインによって「分かりやすい都市」を標榜するプリストル、中心市街地再生マスタープランを映像化して市民に効果的に発信・波及させているブラッドフォードなど、様々な手法のコミュニケーションデザインが詳細に紹介されています。
本書の大部分は各都市のシビックプライドの取り組み紹介です。鮮やかなフルカラーで丁寧にデザインされた紙面はとても美しく、また見やすく、デザインの大切さを直感的にも知ることができます。また、後半50ページほどにシビックプライドについての論考が掲載されています。デザインは思想を視覚的に伝える手段である、市民による双方向のパブリックライフが都市生活の喜びをもたらす、などなど興味深いテーマが多い。全体としてメディア側の取り組みばかりが掲載されており、市民の意志や姿が見えにくいのが欠点ですが、まだ日本では重視されていない都市コミュニケーション・デザインの重要性を提起した功績は大きいと思います。
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番ハ短調&第4番ト単調
アシュケナージは1960年代キリル・コンドラシンと、70年代アンドレ・プレヴィンと(全集として。これも素晴らしい演奏です)録音しています。
以上2種類の録音に比べて、ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団盤の特色は、
1 深い沈黙から聞こえてくるアシュケナージのピアノがさらに野太く剛毅になっていること。
2 それを支えるハイティンク指揮のオーケストラが、アシュケナージの解釈・音楽を完璧に理解しており、音楽的呼吸の合致度が素晴らしい。
3 オーケストラ自体が深いロシアの大地を髣髴とさせるような濃厚で繊細でメランコリックな音楽的音響、壮大なスケールを併せ持った「ラフマニノフの音」になりきっている(地響きさえしそうだ)こと。
4 1959年録音のリヒテル盤の颯爽とした深遠な演奏も歴史的演奏だが、このアシュケナージ&ハイティンク盤も重厚かつ華麗な演奏として永遠に聞き続けられるだろう。
ということで、文句なしの名演盤です。