男の作法 (新潮文庫)
読んでいて何度も発行年を確認した書籍です。
昭和59年(1984年)に発行されたのに、今でも色
あせないのは本が普遍的な真理を含んでいるからでしょう。
・引き扉の活用、畳の部屋の良さ
・自分のことは自分では分からない、他人の忠告は良く聞く
・ホテルのバーを活用しバーテント仲良くなる
・こうしたいという求心力があれば夢は実現する
・自己中心ではなく他人がどう思うかを考えて行動する
・結婚するなら他人に気配りのできる女性を
・ビールは1/3ずつ継ぎ足して飲むのがおいしい
・冷たいビールには熱いポテトフライ
○いつ死ぬかを逆算して今を生きる
・人間は理論的に成立していない。浪花節も大切
などなどとてもためになりました。
また、現在でもAmazon.comの売上が767位(2006年
2月27日現在) というのは驚異的です。それだけ、こ
の本が多くの人に愛されている作品であることの
証明だと思います。
新撰組顛末記 (新人物文庫)
1つ1つの話が短いので非常に読み易いです。
300ページあるのですが1日で読みきってしまいました!
大河とは違った真実が赤裸々に書かれています。
読んでいると頭の中に状況が浮かんできてのめり込んでしまいますよ。
新撰組ファンとしては是非読んでおきたい1冊。
鬼平犯科帳
志ん朝落語の魅力は人物描写の妙にあり、その上手さ巧みさについつい引き込まれ、ある時は長屋へある時は武家屋敷へと誘ってくれる。この度の朗読はまさにその心地よさの再現であり、又決して語り部の域を超えず、池波正太郎の筆運びを侵すことなく節度を守った見事な作品と堪能した。志ん朝の死をいまだ受け入れられずにいる者にとって、再会の幸せまでも、もたらせてくれた。