奇跡のニューヨーク・ライヴ
ある意味で前時代的。語弊があるかもしれないが、旧タイプのブラ1。 「精神的」、「迫力」。小澤芸術が到達したひとつの頂点だと思われる。私は評価する。サイトウ・キネンはこの日、奇跡を起こした。もしかしたら、現代オーケストラの進むべき道を見出だしたのかもしれない。 とは言え、このタイプの演奏を好まない向きもあろう。それもまた理解できる。聴きながら、まさにこんなことを考えた。 評価は二分されるでしょう。
ブラボーミュージック 超名曲盤
2800円の低価格とボタン1つの簡単操作は魅力的
第5番「運命」第1楽章/美しき青きドナウ/G線上のアリア/ツァルトゥストラはかく語りき/交響曲第9番「新世界より」第4楽章など有名な曲が多いのも魅力だ。しかし、1曲が長いことやボタンを押すだけので単調な部分もある。同じ曲でもオリジナルの他にユーローやレゲエ、ラップなどのアレンジヴァージョンがあると面白いんだけどね・・・
ブラームスはお好き (新潮文庫)
主人公ポールは39才。性的魅力で男性を惹きつけ得る最後の年代である。結婚経験もありインテリア・デザイナーとして自立し、しあわせな将来を求めて生きている。彼女には数年来つきあっているアマン(運送会社の経営者)がいるが、見果てぬ夢を求めてパリの夜を徘徊する遊び人の彼には結婚する考えはない。ポールの孤独と焦燥の夜が続く。
こんな時に一途にに自分を慕う男が現れたらどうするか、しかも15も年下の。ブラームス、ブローニュの森、イル・ド・フランス(パリの近郊)、物語の舞台はすべて整っている。戸惑いと愛される喜びに揺れ動く中年女性の心理を25才のサガンがどう描いたか、お楽しみ下さい。
映画ではポールをバーグマンが演じたが、彼女は余りにも美しくゴージャスな雰囲気で(贅沢なアパートに女中さんまでいる)ヒロインの孤独や悲哀が感じられず少し違和感があった。
西本智実の新世界交響曲 ライヴ・イン・ブダペスト [DVD]
同じブダペスト・フィルとのセッション録音CDの「新世界より」が大変素晴らしかったので、レビュー欄でも大絶賛のこのDVDも購入し、堪能させてもらいました。西本さん、ヨーロッパに最良のパートナーを見つけましたね!この名門オケの定期公演に招かれたのは本当に素晴らしいことです。双方の相性の良さが映像から伝わってきます。「幻想交響曲」の時のチェコのオケの冷たい視線とは大違い。西本さんの熱い棒さばきに必死で応えるオケの姿に感動、「新世界より」を振り終えた時の西本さんの満足そうな笑みに感動、そして拍手ならぬ手拍子で熱演を称えるハンガリーの聴衆にも感動!…もちろんライヴならではの綻び?は多少ありますが(第2楽章の中間部と第3楽章の一つ振りはどう見ても速すぎる!オケがついてこれてない)、最後にはすべて昇華されたという感じ。第4楽章の西本さんは本当にカッコ良すぎます!…私はもともとあまりオペラには興味なかったのですが、このコンビによる日本公演プッチーニ「トスカ」はDVD化されないのでしょうか?西本さんのオペラを是非聴いてみたいです。これからも、インタビューで言われているように"目の前の海や山を越える"がごとく、どんどん活躍の場を広げてほしいですね!…p.s.第1楽章の終わりの部分が、音楽と映像が完全に1拍ずれている。テレビ放送などでも時折あることだけど、曲(楽章)の締めくくり、一番大事なところで、これはないよ。製作側は誰1人気付かずに発売したのか?情けないにも程がある!