名探偵ポワロ[完全版]Vol.30 [DVD]
ポワロファン待望の新作のDVD化が、NHK初回放送後、3年9か月振りに実現した。
この「メソポタミア殺人事件」は、中東を舞台としたポワロ物長編3作品のうちの一つであり、「ナイルに死す」、「死との約束」のように映画化こそされていないものの、傑作といって差し支えない作品である。
また、この作品では、アガサが、当時、夫に同行して毎年出掛けていたイラクやシリアの遺跡発掘現場の様子が生き生きと描かれ、その宿舎や発掘に携わった人はプロット作りにも活かされているのだが、そんなアガサならではのリアルな中東色溢れる作品を、要約しながらもかなり忠実に映像化している。ポワロが唯一恋した女性として有名なロサコフ伯爵夫人からの助けを求める電報で、バグダッドまで呼び出されたポワロに降り掛かった、テレビ版オリジナルのとんでもないエピソードも必見だ。
ところで、気になるのは、今後のDVD化の見通しだが、残すところ、長編20作品であり、DVDにして20枚といったところだろうか。新BOX1と2が各16枚で再編成されており、それと比べると、中途半端な数が残ってしまったが、常識的に考えれば、全作品完成時に、新BOX3が20枚で発売される可能性が一番高く、先日NHKで放送されたばかりの第9シーズンの4作品以降の分売も、それまでないと見るべきなのだろう。
問題は、これまでの製作ペースでは、残る作品の完成が、一体、何年先のことになるのか、予想が付かないことだ。ちなみに、第10シーズンも、第9シーズンに引き続き4作品となり、現在までにその4作品、「青列車の秘密」、「ひらいたトランプ」、「満潮に乗って」、「葬儀を終えて」の撮影を終え、残るは12作品にまでこぎつけているようではあるのだが、私を含めたDVD化まで待ち切れないという熱烈なポワロファンは、NHKでの放送を見逃さないようチェックを怠らないのが、最善の策なのだろう。
オリエント急行殺人事件 [VHS]
抑えた渋い映像に豪華なキャストと美術。物語とネタも初見の時は意外性抜群で楽しかった覚えがありますが、イギリス的というか皮肉屋のポアロがうざい。台詞のひとつひとつが気に障る。そこがいいといわれればそれまでですが。
オリエント急行殺人事件【字幕版】 [VHS]
ミステリーの女王といわれたアガサ・クリスティーの同名小説を映画化した作品。名匠シドニー・ルメットが監督し、オリエント急行の気品ある雰囲気を見事に再現している。4つ星にしたのは、主人公の名探偵ポアロが原作より,やや居丈高な感があるから。
『オリエント急行殺人事件』といえば、クリスティーの作品群の中でも5本の指にはいる名作だが、その理由は犯人像の「大どんでん返し」のトリックにある。それを見事に描いた力量に感服である。
登場人物は、まさにオールスターキャスト。中でもイングリッド・バーグマンの演技は出色である。学習障害児の後遺症を持った伝道師を見事に「演技」しているのだから。他のクリスティー作品とは完全に一線を画す質を持っていると言っても過言ではない。
オリエント急行殺人事件 (講談社 青い鳥文庫)
傑作だと思うし、クリスティの作品の中では、一番好きな作品で非常に面白かったです。やっぱり大雪で立ち往生した豪華寝台特急という舞台設定のよさが作品の魅力を100倍にしてると思いますね。
クリスティはこういう限定空間っていうのかな、孤島とか、大雪の山荘とか、飛行機の機内とか、船内とか一定の範囲に限られた舞台を取り扱った作品が光ってること多いと思います。思い出せるだけでも「ナイルに死す」「そして誰もいなくなった」「オリエント急行」「雲をつかむ死」「白昼の悪魔」。できの良いといわれてる作品はほとんどが限定空間を舞台にしてます。
できが良いといわれてるABC殺人事件とかアクロイド殺しとかの場合、限定空間でないっていうだけで、やっぱり魅力が落ちるんだよねぇ。その辺がクイーンやヴァンダインと違うところかな。
しかし、実際にあった事件をネタに使っちゃうなんて、遺族の人の気持ちを考えると、クリスティって人権感覚おかしいんじゃないかって思う。だって、あなたが作者なら遺族に悪いって思いませんか。俺なら思います。
ちなみに俺は読んでる途中で母親にネタばらしされたので、けっこうきついものがありました。
Murder on the Orient Express
今回のオリンピックのフィギュアスケートの女子選手(お名前忘れました)がショートプログラムに
使っていて、どこかで聞いた事があるけど、何だったかな??すてきな曲だなと思ってあれこれ探したらこれでした!値段も安かったしすぐに購入しました。豪華な気分になりますよ!