変身
ORIGINAL LOVEの全てが詰まったベスト盤『変身』。現在EMIから2枚の非公認ベストが出ていますが、皆さん買うならこの『変身』にしてくださいね。
この人はいろんな音や言葉を巧みに使うので、僕はORIGINAL LOVEこと田島貴男さんを天才だと思います。ロックを中心にして様々な音楽(民族音楽、ポップス、ソウル、ジャズなど…)を取り入れ、それを独自の視点で料理する…。その上に田島さんが読書によって鍛えた力で詩を書き上げ、完成したその音楽はまさしく傑作である。
さて、ここで僕による全曲解説です。
1.夜をぶっとばせ
ピチカート・ファイヴの名曲を疾走感溢れるロックのアレンジでカバー(田島さんは1988年〜1990年の間ピチカート・ファイヴのヴォーカリスト(2代目)として活動していました)。
2.月の裏で会いましょう
初のヒット曲。ノリのいいリズムが特徴なので、ライブで歌ったら絶対に会場は盛り上がること間違いなし(と言っても僕はまだOLのライブには行ったことないのですが…(爆))。
3.ヴィーナス
この曲はCMソングとしてタイアップされヒットしたみたいですね。とてもいい曲ですが、どこか切なさを醸し出してます。
4.朝日のあたる道
これも前の2曲に立て続けてヒットした曲で、軽快なビートのナンバー。
5.接吻
テレビドラマの主題歌となりヒットした曲。田島さんの甘美なヴォーカルが印象に残ります。
6.夢を見る人
レコード会社移籍第一弾シングル。とても前向きな感じの曲です。
7.流星都市
移籍第一弾アルバム『RAINBOW RACE』収録曲。夜景が広がる首都高をイメージさせるので、夜に聴くといいかもしれません。
8.プライマル
日本テレビの土曜9時枠ドラマ主題歌としてタイアップされ大ヒットとなった曲。OLの代表曲ですね。大人のラブソングの定番です。
9.Words of Love
『プライマル』の次の曲として発売されたシングル。カーオーディオのCMソングだったみたいです。全体的にしっとりとした感じの曲です。
10.Hum a Tune
1996年発売のアルバム『Desire』収録曲。この曲も耳に残るようなリズムとなってます。
11.ディア・ベイビー
発売してちょうど10年経つシングル。NHKの音楽番組「ポップジャム」テーマ曲だったみたいです。キラキラした感じで思わず踊りたくなるような曲です。
12.Crazy Love
イントロからわかるように、とても際どい雰囲気のナンバーです。
13.Never Give Up
フジテレビで放送してた伝説的子供番組「ウゴウゴルーガ」のために作られた曲です。前述通り、子供を狙いにしたのか、詞と曲調がとても明るくなってます。
14.ORANGE MECHANIC SUICIDE
インディーズ時代の楽曲。これも危なっかしい感じの曲です。
15.STARS
このベスト盤の先行発売となったシングルで、フジテレビ木曜劇場ドラマ「リング〜最終章〜」(今で言うと、「医龍2」の時間帯にやってたドラマですね。)主題歌でした。ラストがこの曲なのが…うう、涙が出てきてしまう。
以上、僕によるORIGINAL LOVE『変身』全曲解説でした。
リング~最終章~(2) [VHS]
高山竜司(長瀬智也)と共に、呪いを解く方法を探す浅川(柳葉敏郎)。そうこうしているうちに、息子の陽一や後輩の吉野(京野ことみ)までも呪いのビデオを見てしまいます。浅川と吉野は調査を進めていく中で、山村志津子という女性に辿り着きます。そして遂に貞子の名が・・・という所でこの巻はおしまいです。
出演者が豪華でストーリーも面白いので、なかなか楽しめる作品だと思います。
ロード・オブ・ザ・リング 最終章
映画「ロード・オブ・ザ・リング」関係の角川書店の大判関連本は沢山出ていますが、この「最終章」は、『ロード・オブ・ザ・リング アートブック』の続編で完結編です。
わかりにくいので、参考までに大判関連本を分類してみますと、
ガイド系=『公式ガイドブック』、『公式メイキングブック』
ストーリー解説系(内容は映画版と共に、原作も参照しているので詳しくはなっています)=『旅の仲間』、『二つの塔』、『王の帰還』
フィジカル詳細解説=『アートブック』、『最終章』(本書)
本書の内容は、『アートブック』の続編として、「王の帰還」までの内容を含む、中つ国のあらゆる文明の設定、衣装のデザイン画から小道具デザイン、コンセプチュアル・アート、実際の撮影に使われたマット・ペインティングに至るまでの、デザイン面でのすっかり完全解説本です。
すでに『アートブック』でも、そのあまりに美しく、あまりに深い考証によるデザインの数々に感嘆しましたが、特にこの『最終章』では、コンセプチュアル・アートというものの重要性を思い知らされました。
その絵のまま撮影する、ということはなくても、可能な限りの原作至上主義こそが成功の源だったこの映画において、最初に原作通りのイメージを描いた絵があることの重要性は計り知れないと思います。『アートブック』では、衣装や小道具の精緻なデザインに目を奪われましたが、この『最終章』は、読み終わってみると「絵」が非常に印象に残りました。
このアート系の大判関連本は、とにかく読みでがあります。写真を追うだけでも結構な時間と体力が要ります。デザインにとことん浸りたい人は、『アートブック』と一緒に是非この『最終章』も見てみて下さい。