ピーチアイランド [DVD]
顔、胸、おしり、適度にむちむちした身体、すべてが最高です。
普段は、いらないところは飛ばして見るのですが、
この作品は最初から最後まで、飛ばさずにすべて見ました。
それほどまでに、極上の女です。
スローモーション (偕成社コレクション)
動作がスローで高校で浮いている及川周子。彼女と「元ワルのライダー」である兄との関わりに巻き込まれていく主人公・千佐。
千佐は観察者だ。クラスメイトを観察し、少し複雑な家庭を観察し、折り合いをつけるべくコントロールして生きている。そんな自分をハンパ者と呼ぶ。泳いでいる時だけ、「身体をゼロにする。頭をパーにすることができる」。「毒素が抜ける」のだそうだ。
周子は違う。あくまでスローなペースを貫く。千佐は周子に関わるうち、彼女のスローな動作にはある理由があることを知らされる。まるで鈍感な変わり者のようでいて、透明な繊細さと激しさを隠しもっていた周子。彼女を知るにつれ、千佐は戸惑う。ただの鈍い女の子だったらいいのにと思う・・・
この物語は、他人の内面に踏み込む違和、表面的でない人間関係を結ぶ怖さといった、思春期に多くの人が経験するテーマを含んでいると思う。やがて周子は転校し、千佐の前から消える。けれど確実に千佐の心の中にいる。兄と周子の短いつきあい、周囲への抵抗、そのみじめにもがく姿を「綺麗な絵」として思い出す。二度と会えないかもしれないけれど、確かな痕跡を残す人。誰にでもそういう人が一人はいるのかも知れない。
認知療法全技法ガイド―対話とツールによる臨床実践のために
これほど多くの技法が紹介された認知行動療法関係の本は、邦訳された文献中、これだけではないでしょうか。技法を臨床で使う際に役立つツールも付いていて、とにかく実践的な本です。クライアントのことを考えながらこの本をパラパラめくっているうちに、そのクライアントへの介入のアイディアを思いついてしまうこともしばしば。
ただし、認知行動療法の基本(セッションの構造化の仕方など)については書かれておらず、初心者向けではありません。初心者は、伊藤絵美先生の「初級ワークショップ」など入門書を何冊か読んでからでないと、使いこなせないでしょう。その意味で、中級以上対象の本です。
また、著者本人が序章で述べているように、認知行動療法のうち認知的側面により焦点を当てた内容となっており、行動的側面(たとえば、問題解決技法など)にはあまり触れられておらず、その点が残念です。行動的側面に焦点を当てた技法について、同様の本をもう1冊書いてもらいたいところですが…。