ツール・デ・フランドル 2009 [DVD]
春のクラシックとして並び称される石畳レースのパリ・ルーベとツール・ド・フランドルは、歴史が長いためなのかなぜかルーベのほうが人気があるというかメディアの関心があるようだが、筆者は断然フランドルのほうが面白いとおもう。なぜか?単純に激坂がプラスされるからだ。フランスはパリとルーベの名誉のために記すがけっしてパリ・ルーベがつまらないというわけではない。ルーベではベルギーと国境が接していることもあり熱狂的なファンも多いが、やはりフランドルの狂信的なファンには敵わない。09年はベルギー出身のデボルデルが二連勝したことでその狂的さは筆舌につくしがたい(大袈裟か)。
フランデレンの獅子の旗が舞うミュールと呼ばれる石畳の激坂を、「宇都宮ブリッツェン」現監督の栗村修の名解説でお楽しみください。
やっと叶った日本語解説で観られるフランドルDVD。2010年度も待ち遠しい。
ツール・デ・フランドル 2010 [DVD]
ロードレース観戦歴は浅いですが、間違いなく、フランドル史上最高の戦いの一つに
数えられる内容だと思います。
J-Sportsではおなじみの解説陣のトークも軽快で、4時間だるむことなく見れます。
カペルミュールで思わず栗村さんが「なんすか、これ!!!」「はぁ!?」
と仰ったのは、"こんなの見たことないよ!!"という気持ちの表れでしょう。
Liveを録画できなかったカンチェラーラファンは、買っておくべきアイテムです!!
怪物王女 姫 (1/7スケール PVC製塗装済み完成品)
他メーカーから発売された前作は、お顔がイマイチでしたが、今回はなかなか良さそうです。
しっかりと私たちを見下してくれています。
いまから発売が楽しみです。
フランドル [DVD]
確かにパッケージはひどい。全くこの映画の雰囲気を伝えていません。この映画は詩的な美しい映像(村の風景だけでなく砂漠の戦場も、丘の上から遠くに煙がいくつも上がっているシーンなど、とても美しいシーンがちりばめられています)をバックに、生(性)と死を、戦場と日常という両極端の世界で描いています。
ストーリー展開がわからないとか、場面転換が唐突すぎるというのはハリウッドの戦争娯楽映画ではないので非難すべき点ではないと思います。主人公が少年兵を撃ち殺し、レイプし、仲間を見捨て、一般人を撲殺(おそらく)しても、それは善とか悪とかいう価値観とは別の、人類が有史以前から延々と繰り返してきたことなのでしょう。ラストシーンも戻ってきた村で主人公が幸せをつかんだというわけではないでしょう。あえて落ちをつければ、それでも俺たちは生きている、ってところでしょうか。
ブリュージュ―フランドルの輝ける宝石 (中公新書)
おそらく普通の旅行者が、これを持ってブリュージュに出かけたとしたら、周りの風景の全体像をトータルに受け止める前に、足が一歩も前に進まず、大学の教養課程の授業を受けているようで、頭が痛くなってしまうのではないでしょうか。巻末のお勧めをくくっているうちに、割り当てられた一日が、あっという間に過ぎてしまうのかもしれません。といってもいいほど、ドライな本です。この作品は、むしろ中世のこの場所に生み出された都市の生誕についてのミニ百科事典のようなものです。数回この街を訪れたことのある私は、まるで大学の紀要誌を読んでいるかのような印象を受けたほどです。巻末にも、専門書としか思えないような、外国語(英仏)の参考文献が満載です。確かに、政治と歴史、地理と地勢、都市の誕生、国際都市としての人の混在、生活、芸術(音楽や絵画)、どれについても相当の知識が詰め込まれています。そして、注意深く読んでいくと、その背後には、それらを整理する著者の独特の視点(都市、中世、欧州についての)が伺われます。ところが、悲しいことに、面白くないのです。ページがまったく前に進まないのです。どうしてなのでしょう?街自体はあれほど観光客がおとづれるわかりやすい場所なのに?これは、相性の問題なのでしょうか?ところで著者は、同じ中公新書のあの”ステファン・ツヴァイグ”の著者のご子息なんですね(あとがき)。確かに、この2冊の間には共通するものがあります。