オリジナル版 懐かしのアニメソング大全(1) 1963~1967
このアルバムでは創世記の日本のアニメを当時の録音のまま収録しているので、当時を知る大人たちには非常に懐かしいのではないでしょうか。年齢がばれますが私もそういった世代に育った人間なので、こうした企画に出逢うとよだれが出そうなくらいに懐かしく感じます。
鉄腕アトムや鉄人28号などの初放送時はさすがに覚えがありませんが、宇宙少年ソラン、宇宙エース、スーパージェッター、W3、おそ松くん・・・こうしたアニメヒーローたちは当時の小さな白黒TVの画面の中でぎこちない動きで暴れまわっていたものです。当然ビデオなど無い時代、激しいチャンネル争いの中で必死になって見ていた小さな画面。とても短いスペースでは書きつくせない思い出があります。
なお、当時のアニメのオープニングでは鉄人28号や遊星少年パピイ、進めレオ!等のようにスポンサーを主題歌中に連呼するばかりでなく、スポンサー名がアニメ画面に組み込まれたりしたこともあったため、再放送でオープニングがカットされることも珍しくなく、非常に残念に思ったものです。近年でもBSで放送されたビッグXやワンダー3ではオープニングの一部をカットしていました。何と腹立たしい!
それにしても、「戦え!オスパー」ってあの山田太郎が歌っていたのですね。知らなかった・・・。
懐かしのテレビアニメ主題歌大全集
いわゆる『懐かしモノ』の価値は当時のオリジナル音源かどうかによって決まるんですが、ザッと収録曲を見てみると残念ながらオリジナルと言えるものは10曲程しかありません。昔は権利について何だかんだとうるさくなかったんですが最近はキビシーので、発売元のレコード会社がオリジナル音源の権利を持っていないと別の歌手バージョンでお茶を濁すしかないのが辛いトコロです。でもそれはそれ、別の楽しみ方もあるのですよ。
例えばここに収録されている『マジンガ-Z』、オリジナル盤はアニメ界のアニキこと『水木一郎』ですけど、何と『子門真人』が歌っているのです!これは必聴の価値アリですよね!他にも『銀河鉄道999』といえば『ささきいさお』なのに、聞いた事ない方が歌っている。いったいどんな『999』なのか・・・こんなふうに聴いてみるとオリジナルとは違った面白さがありますよね。
でもね、本当は誰が歌おうと気にしないのが一番いいんです。イントロを聴いて「あ、コレコレ!」って思い出して、歌を聴いて忘れていた歌詞を思い出す。つまり当時を懐かしむキッカケになってもらうのがこのCDのお仕事なんですから。
『懐かしのテレビ主題歌』の入門編としては十分オススメですよ。