日本語と津軽弁―方言の持つ伝統の味わいとは
本書は津軽弁《ネイティブ》より,津軽弁を話せない人のほうが理解しやすいかもしれない.「I 津軽弁の語彙」は津軽弁〈文法〉編として読めばいい.具体的な会話にみられる語の音(おん)や語尾の変化が多くの用例とともに紹介されており,安易な語源さがしは慎重に避けられている.
筆者はこれまで『津軽弁の世界』シリーズをとおして津軽弁の音韻・語源に着目し,ときには他方言との共通性も指摘しながら,日本基語や古語との近親性・類似性などの特質を論じてきた.どちらかといえばネイティブには,方言を日本語のなかに位置づけた「津軽弁小辞典」として理解されてきた.
しかし,本書はこれまでの「津軽弁と日本語」の世界を反転させ,方言から日本祖語を展望する方法をとる.もとより津軽弁は話し言葉であるが,対象とされているのは日本語そのものであるように思われる.津軽弁のアクセントや音の質がその切り口になっている.方言の古層を掘りおこし,日本語の歴史に横たわる大きな鉱脈の一端にふれようとする試みといってよい.
とくに,いまでも津軽弁の発声にみとめられるという上代語の中舌母音から,さらに時代をさかのぼった日本祖語を論じた「II 母音の内容と交替」は示唆に富む.つい,不安とともに中舌母音の舌の位置を確かめてしまった.ただし,日本語における中舌母音の衰退を社会・権力構造の変化にみる反映理論にはやや無理がある.もっとも,別の箇所では「縄文時代から本格化した日本祖語とその語の歴史,そして津軽地域に住んでいる,あるいは他方言を持ちながら移住してきた人たちの歴史との多元的な関連から考えるべきこと」(p. 18)としているが.
方言のコジツケにちかい解釈・解説が横行し多くの俗説を生んできた.本書は新しい津軽弁入門であると同時に,方言研究入門のテキストとしても有用であろう.索引のないのが惜しまれる.
立川談笑
金明竹〜の【津軽弁!】あれほど発音とことばの数々・・・すっかり引き込まれそうになりました。シシカバブ問答もこれ如何に!談笑ワールドの集大成!是非!第2弾を期待しています!落語会も素晴らしいので皆様におススメです!
仲里依紗フォトブック『anno1989』
仲さんのスウェーデンへ出発から始まります。飾ってない仲さんが見れます。中ほどにベッドにキャミソールの写真がありますが胸の谷間もみれますし、表情も大人びてとても好きです。
全体的にすっぴんに近いんじゃないかな?
ウルトラミラクルラブストーリー [DVD]
誰かが言った恋愛とは醜くみっともない物だと。
その通りだと思う、ただし恋愛の”愛”のみに言えばだ。
恋愛の”恋”の部分に関して言うならば真っすぐで美しい思いを
湛えた濁りの無い物の様な気がするのだ。
横浜聡子監督「ウルトラミラクルラブストーリー」はそんな恋愛における
”恋”の部分、もとい恋にすらなる前の”好き”と言う感情だけを
濃縮抽出した片思いのエスプレッソ。
日本映画史上に残る命がけの一歩通行ラブストーリーなのだ。
とにかく展開についていくのが精一杯、リアルタイムで理解するなんて
まず不可能な観る者をお構いなしに突っ走るストーリーは
進むにつれて全く持って予想だにしない展開を見せて行く。
そんなはちゃめちゃでどこか破綻した恋物語に
タイトル通りの女のコが思う究極の純愛を見た気がしたのだ。
好きかどうかも分からないうちに何となく始まって
好きかどうかも分からないうちに終わる昨今の恋愛事情
恋愛の大前提である「好き」と言う感情を自覚する前に
性欲、独占欲、支配欲、様々な欲にまみれ
いつの間にか片隅に追いやられる「好き」の存在。
もし好きと言う気持ちだけを膨らませる事ができるなら
様々な我欲や嫉妬で汚れてしまう前のピュアで真っすぐな思いだけを純粋培養できるなら
これこそが漫画レベルでしか語られない女のコが永遠に憧れ続ける究極の純愛なのであり
そのための触媒として必要だったのが子供の様に無邪気で無垢な主人公陽人なのだ。
そして陽人の中で膨れ上がった好きのパワーは生命の常識をも覆すようになるのだが・・・
好きな人とずっと一緒にいる為にはどうすればいいのか?
それを突き詰めて行くこうなるのかな。
正解なのかは解らないけれど自分はそう感じた。
一見とんでも映画なこの「ウルトラミラクルラブストーリー」
終わった直後は何が何だかさっぱりなのに後からじわじわ効いて来てもう一度見たくなる。
よくわからんが横浜聡子と言う女がただもんじゃない事だけは確かだ。