バイオハザードIV アフターライフ ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
シリーズ4作目。前作でどう考えても行きすぎた感のあったアリスの設定をいったんある程度リセットし、その上で原作ゲームのエッセンスをきっちり詰め込みながら、スタイリッシュなアクション満載で活躍を描く。「3」は流石に世界観を発展させ過ぎて完全に別物になっていたが、作り手にも反省があったらしく、今回は再び「バイオ」らしい世界観が展開されていく。
とはいっても、シリーズ通してのコンセプトはあくまで「アリス」中心のストーリー。細かな登場人物の名前や、設定、小道具やクリーチャーなどが原作に由来してはいるものの、殆ど別物だ。但し、ここが面倒なのだが、「面倒な説明はゲームやってりゃわかるだろ!」と言わんばかりに、様々なギミックの説明がさっぱりなされないため、この映画だけ観ても疑問が浮かぶに違いない。とはいえ、それが分からなかったからと言ってどうというほどのストーリーではないのも事実だ。
今回はゲームの「5」を下敷きにしつつ、かなりシンプルなストーリーにされているのだが、端的に言って、まず冒頭30分ははっきり言って、ストーリー上かなり不必要な尺が割かれているように感じる。要するに「前作でばらまいた伏線ちょっと一旦ナシ!」とオープニングで言いたかったらしい。実際、ちょっと違和感のある、しかしクールでスタイリッシュな東京の描き方、最新のカメラを使って雨粒ひとつひとつまで見える美しい映像、そして矢継早に展開されるアクションと、見せ場としては素晴らしいものの、あまりに唐突だし、前振りとしては長すぎる。
オープニングが終わってから本題に入るまでもやや冗長だし、本題に入ってからは駆け足過ぎるし、展開も捻りがない。中盤のボスの圧倒的な存在感・威圧感、そして強さはかなり楽しくみられた。3Dだとこちら側に放り出される巨大なハンマーが凄まじい迫力だったし、水に満たされた舞台の作りもクール。
逆にラスボス戦は誰もが「は?」と思うであろうショボさ。いや、存在感はあるしある意味原作ゲーム通りなのだが、「強い敵をなんとか倒す」という快感があまりにないのは問題だろう。
前述の通り、アクションシーンは素晴らしく格好いいし、映像の世界観や作品の雰囲気づくり・アクションの見せ方はやはり「2」「3」より遥かに洗練されていて、ポール・W・S・アンダーソンの安定した実力が見てとれる。ただ、シナリオは誰もが不満を抱くであろう中身の薄さだ。「1」がそれ自体で続編を期待させつつ完結していたのだから、そういう纏め方をしてもらいたい。
それでも、映画版「5」が製作されるとすれば、やはりまた劇場に足を運んでしまうだろう。それは「バイオハザード」というシリーズの持つ圧倒的なポテンシャルであり、なんだかんだで結構楽しんでしまうB級ホラーアクションシリーズとしての映画版「バイオハザード」の魅力なのだろう。願わくば、「1」を見た時を超えるようなワクワク感を、次回は感じさせてくれることを。
Resident Evil: Afterlife
メインタイトルの渋谷の駅前交差点で、ゾンビとなった少女がサラリーマンに噛み付いて、汚染が広がっていくシーンの音楽や聴いていると映画館で見たシーンが思いかえして2度感動した。
前作CDは持っているので、これで全作品揃った。非常に満足している。
Resident Evil [VHS] [Import]
この映画の見所は何といってもミラのかっこよさにつきます。私的にはエイリアンシリーズのシガニーウイーバーを超えました。ミラだけでなくミシエルロドリゲスも負けずにかっこよかったです。