ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
秀美少年は確かにかっこいい。こういう生き方というか、「人生への態度」には、やっぱり自分も憧れる。生き方というと、ちょっと言いすぎな気はする。秀美少年はやっぱりまだ大人にはなりきれてなくて、どいういう生き方をしていくべきかまだ決められずに迷っている。でも、迷う事を恐れずに精一杯に、そしてサラリとクールにワイルドに生きているかんじがかっこいい。
秀美少年はすごく真面目なんだと思う。大人は理不尽で矛盾していることが多いなんて、たいていの人は気づいているものだ。この小説の中でも、秀美少年が小学生のころの担任の先生の理不尽さぶりには、クラスのみんなが気づいていた。だけど、単に気づかないフリをしていただけだ。その方が楽だから。秀美少年は真面目で純粋だから、そんな理不尽な大人に対して違和感を表明してしまうのだろう。(決して、反抗しているわけではないけど)
他人に対して自分の思い込みでレッテルを貼るような行為っていうのは最悪な行為だと、秀美少年とかお母さんは言う。でも、秀美少年が担任の先生とか勉強ができる優等生に対して抱くイメージもある意味レッテルじゃないか?と反論したくなる。担任の先生の言動の一部だけをとって、「尊敬できない大人だ」とか思う方が理不尽じゃないか? でも、その反論に対しても、番外編で担任の先生の主張なり意見をちゃんと紹介してくれている。そこがこの小説のえらいところだと思う。
タイニーストーリーズ
細部まで磨きこまれた21の短くも充実した物語。めちゃくちゃ面白く、そしてためになる。人を見る目、嘘の効用、怒りや憎しみの育て方と消し方、知識と知性の違い、そしてもちろん、とても難しいので様々な角度から描かれる、恋愛とセックスの作法。言葉の表現の多彩さに魅了され、ときにその見事さに息をのみながら、人間がわかってくる。わからなさも含めてわかってくる。
手をかえ品をかえ創作される物語の巧みさは、月並みな表現だが、職人芸、という言葉で評するのが適当だろう。落語的な軽妙な語りと気の利いたオチのつく話もあれば、人と人との関係を精密で美しい文章で書き綴っていきしっとりとした余韻を残すものもある。なかには「電信柱」目線のストーリーもあって、楽しい。次はどんなのでくるのだろう、とわくわくしながら読んでいるとページをめくる手が止まらず、ふつう短編小説集は1話ごとに完結するので「先が気になる」ということにはなりにくいのだが、次が気になって、ほぼ一挙に読み終えた。
長編『学問』もたいへん素晴らしかったが、こちらも負けず劣らずな傑作であると思う。
United Flow
久保田さんは偉大なシンガーですね。体の奥底に「FUNK」が棲みついている事が曲を聴いていくとわかりますね。「MISSING」以降でしか彼の事を知りませんが、アルバム出す度に唸らされました。バラードの歌唱の繊細さにはタメ息が漏れますし、ファンクチューンとなればもう腰が勝手に動き出さずにおれなくなる様なグルーヴをご提供下さる。しかもどの曲もしっかりメロディアスですよね。でこのアルバムでは「RESPECT」がサイコーです。曲の良さは今更言わずもがなですがリリクスがまた素晴らしい!アーチストですから当然野暮な直接的な表現はしてませんが、「差異を認め合おう!」と高らかに呼びかけております。やはり一流のアーチストはアティチュードが違うなと感じます。
シュガー&スパイス 風味絶佳 [DVD]
沢尻エリカと柳楽優弥が共演した作品。
沢尻が積極的な女の子を、柳楽が奥手の男の子を演じています。
2人とも役にピッタリでこれだけで作品にのめり込めます。
感想としては、若いなぁ〜と(笑)
そして昔を思い返して、心が痛くなりました(笑)
奥手は損。後悔しか残らないと改めて思いました。
映画では、感情だけで動ける時期から
結婚や生活を考える時期への変遷を経験する男女の恋愛
を見ることができます。
THE BADDEST~Only for lovers in the mood
一曲一曲すべてSweetな歌詞とメロディ!!
これを聴いたら当分甘い物はいらないかな~?(笑)
このCDをBGMに恋人と二人で部屋で夕食食べたら、ロマンティックなひとときが過ごせます!!
山田詠美さんの小説もいい!!
このCDにはこの小説が、この小説にはこのCDが絶対必要!!
これは絶対買うべきです!!
限定発売だけどね。