クロノクルセイド 1 (ヤングキングコミックス)
ハードでシビアなファンタジーである。
神に仕える少女:ロゼットと少年のなりをした悪魔:クロノが、仲間を増やしつつ敵の悪魔を倒しながら進む冒険である。
そのシビアさがどういう質のシビアさかと言うと、安直な救済のなさ、である。
失われたものは戻っては来ない。死んだ者は生き返らない。
ファンタジーの世界にまま見られる大団円的救済がこの作品にはない。
この作品に登場する悪魔は、圧倒的な力で虫けらのように人間をねじ伏せ、
罪の意識を感じるところがない。この点は『封神演義』における仙人に近いように思う。
ただ人間が全く無力でないところは『封神演義』とは違う。非力と無力の違いである。
正直、クロノには自分が殺した無辜の人々に対して少しでも罪の意識を示して欲しかった。
"科人"である己に負い目を感じている癖に、自分が実際に人々を殺したことへは罪の意識を覚えない。タチの悪いお調子者だ。こいつほど嫌なブリっ子もそうは存在するまい。
他はケチの付けようのない最高のファンタジーである。
兎にも角にもホンモノらしい。画力もストーリーも最高。
鋼の錬金術師 13 (ガンガン コミックス)
ガンガン連載の人気コミック「鋼の錬金術師」13巻。
大抵の少年漫画は連載が長くなるとストーリーに矛盾が生じ始めるのだが、
この作品はさまざまな複雑な設定を内包しながら、
1巻の発売から実に4年が経過した今でも一切の矛盾が生じていない。
また最近の少年漫画のただひたすらバトルに終始する傾向も見受けられない
バトルシーンの比重が極端でなく、ちゃんとストーリーに重きを置けている。
そのバトルシーンでも奇抜すぎる技も過剰すぎる破壊演出も
用いずに、それでいてスピード感あふれる切迫した空気をかもし出している。
ストーリーの出来もすばらしく、コミカルでありアットホームな
雰囲気の時もあれば、2巻やこの13巻のようにシリアスな時には
心に突き刺さる印象的な演出がなされている。
これらもその対比によりより深い印象を与える手法はさすがのものである。
これらは全て綿密な計画の上に成り立っているのだろう。
そこら辺にごろごろしている行き当たりばったりの
無理やり引き伸ばしたゴムのような漫画とは一線を画す作品だ。
この巻ではいよいよストーリーの核心へ突っ込んでいく。
日本を代表するこの作品を読まずして今日の漫画文化を語ることはできない。
乱反射ガール
一通り聞いた感じでは、彼女の最高傑作であることは間違いないようです。サウンドは作り込まれているし、曲調もヴァラエティに富んでいて飽きさせないし、彼女のヴォーカルも気持ち良く楽器に乗っています。とにかくどこをとっても楽しい。
今までのアルバムでは、正直あまり聞きたくない曲もあった。というより、最初の方にクライマックスがあって、その充実度を、最後の曲まで引っ張ることができていなかったような気がする。しかし今度のは最後まで捨て曲がなくて、充実した気持ちにさせてくれました。こんなに音楽でわくわくしたのは久しぶりで、感謝したいくらいです。
一つ難点と思えるのは、ちょっとおしゃれすぎることかな。数十年、うんざりするほど音楽を聞いてきた人間の直観では、おしゃれすぎる曲は消耗もまた早い気がするのです。どうしても‘Human Nature’が(パフォーマンスを抜きにしても)飛び抜けてよい曲に思えてしまうのは、私が年をとったせいでしょうか。杞憂でなければよいのですが(時代遅れのような感想で済みません)。
とはいえ、しばらく聞きまくります。
クロノクルセイド Chapter.12<初回限定ミリティア専用版> [DVD]
最終話を見て、現実の厳しさを突き付けられ、非常に考え深い作品で、本当は、もっと沢山の人に見ていただきたいと、思いました。それと、人間の愚かさの証明?歴史を振り返れば、
一目瞭然?、最近のニュース!得に政治関係を見て、これじゃー!駄目!・・ でも、生きる事を諦める、自殺は最低です!ロゼット&クロノのように強く!