![]() 破戒 [DVD] |
日本が世界に誇る撮影監督宮川一夫さんのカメラがとにかく息を呑むような美しさ。ちょっと信じられないくらいに冴え渡っています。 雷蔵は勿論、長門裕之、三国連太郎、船越英二、岸田今日子、宮口精二、あげくは中村鴈治郎に杉村春子などなど、もはやこれ以上は望めないというくらいの大物俳優たちによる怒涛の競演です。 しかもこれほどアクの強い俳優さん達が、決してお互いのよさを打ち消すことなくさりげなく自己主張しているところに監督の確かな力量が伺えます。これがデビューの藤村志保さんも、決して美人とはいえないものの、かえってその普通の人っぽさが作品に奥行きを与えるのに大きく貢献していると思います。ただ、この人の声だけは、やっぱりデビュー当時から印象的だったんですね。 しかし市川監督は、(周知のことですが)どんな感動的な題材を扱っても、決してむやみに観客に涙を流させる、というような演出をどうもなぜか意図的に避けるタイプの人のようです。例外は"ビルマの竪琴"くらい。そのため、どうも痒いところにいまいち手が届かない、と感じる観客も多いのでは? この作品も、監督の世界にある程度通じている人でないと満足はし難いかもしれません。 でもジャケットも超シブイし、豪華ブックレットつきで、この値段の値打ちは間違いなくあります。 |
![]() ゴールデン☆ベスト ダーク・ダックス |
彼らの得意曲を万遍なく集めている。ダークのCDを初めて買う人にもお勧めできる無難な一枚。
「銀色の道」「花のメルヘン」等に関しては、ヒットしたのがキングレコード在籍時代である(このCDではポリドールでの再録音でありオリジナル音源ではない)ことに注意。 |
![]() Piano Nightly |
今のところベスト盤も含めて全部で5枚リリースされている、矢野顕子のピアノ弾き語りシリーズ第二作。衝撃度は第一作である前作のほうが上かも知れない。でも何人かのご指摘のとおり、前作は録音がイマイチで(けっして音が良くないのではありませぬ。二作目以降が良すぎるのです。誤解しないでくださいね、吉野さま)星半分減。本作は音がグッと良くなって内容も充実。
このシリーズの良いところは、もちろん矢野さんのユニークすぎる曲の解釈を楽しめる点にある。それに加えて今まで知らずにいた曲を知ることができたうえに、オリジナルを聴かないと気がすまなくなる演奏もある。例えばTRACK4「想い出の散歩道」。これを収録しているアグネス・チャンのCDが当時入手困難で(現在でも決して入手が容易とは言えません)、執念でアナログ盤を入手したのが懐かしい(笑)。アグネス・ヴァージョンの伴奏はなんとキャラメルママで、鈴木茂のギターが素晴らしい。唄もアグネスの圧勝(笑)。未体験のかたは必聴であろう。そして8「愛について」にも感動して、友部正人のライヴにも行ったし(結局歌ってくれませんでしたが)、9「機関車」の小坂忠のオリジナルCDも購入。 というわけで矢野さんのおかげで、J-POP、もとい「日本の歌」に対する造詣が深まること深まること。さらにこのシリーズのおかげで「日本の歌」の優位性を改めて認識し、洋楽崇拝の呪縛から完全に解放された。天晴れなり大和撫子。矢野顕子は我々を解き放ち、導いてくれるひとでもあったのだ。 |
![]() 日本のうた |
若い方々の中には、このような素敵な日本のうたをご存知ない方も多いのではないでしょうか。鮫島 有美子さんの透通るような歌声で歌われている日本のうたの数々。ぜひ、広い世代の方々に、日本のうた、そして鮫島 有美子さんの歌声をお聞きいただきたいです。また、鮫島 有美子さんの日本語歌唱はとてもきれいで、同じ日本人としてうっとりしてしまうほどです。このCDに出会えてとても幸せな気分です。 |
![]() 破戒 (新潮文庫) |
部落出身の教員である主人公は、父親から身分を隠せと堅く戒められていたにもかかわらず、同じ宿命を持つ解放運動家の壮烈な死に心を動かされ、ついに戒めを破ってしまう。 異分子を排除するという行動は、時が変わっても根強く残っており、変わることなく蔓延り続けるのでしょうか。 「どんな苦しい悲しいことが有ろうと、それを女々しく訴えるようなものは大丈夫と言われない。世間の人の睨む通りに睨ませて置いて、黙って狼のように男らしく死ね」 |
![]() 破戒 (まんがで読破) |
私的ではありますが、「まんがで読破シリーズ」の中でも最も良い作品に仕上がっているのではないでしょうか。 あらためて差別(部落差別)とはどういうことか、と深く考えさせられる一冊です。 作中の登場人物の心理描写が巧みに表現され、また絵コンテも大変親しみやすい。 私は最近までマンガを侮っていました。 なぜならじっくり集中して想像力を存分に働かせながら読む活字本には、達成感の上で敵うわけがないと・・・ 否! 気軽に読めるにもかかわらず、短時間で自らを奮い立たせるに至らせたその魂のこもった描写は、 私のマンガに対するイメージを根本から覆させられました。 企画、編集に携わった方々にはつくづく脱帽致しますm(__)m 感謝。 中古落ちを待たずに新品で購入して後悔ありませんです、ハイ。 ≪「生きづらい人へ」-憔悴した心を鷲掴みする本の紹介-≫ なるブログを書いてます。 興味のある方よかったらどうぞ覗いてみてください。 プロフのリンクからどうぞ。 |
![]() 海上の道 (岩波文庫 青 138-6) |
現代かなづかいですが、多少難解な文章で書かれていますので、読解力と予備知識があればいいと思います。
項目は表題の「海上の道」ほか数篇。けっこう分量があります。 主に沖縄地方を中心(発端?)とした日本民俗学とでも言えばいいでしょうか。私には文章が難しく、正直理解できない部分が多々ありました。 ただ、そんなこととはまったく関係なしに、この「海上の道」という文章には、個人的な思い入れがあります。 その一つは、私が十数年前(1990年代)某N大文理学部を受験したときに、この「海上の道」が現国の入試に出題され、見事に玉砕した経験がある、というまったく個人的な理由によるものです。 翌年また同じ大学を受験しそのときは合格しましたが、合格した方の入試問題はほとんど覚えておらず、失敗した方を今でも忘れずにいる、ということは、今もって複雑な想いがあります。 またもう一つの思い入れは、最近、TVアニメーションで放映された『かなめも』という番組の中で、童謡『椰子の実』がとても綺麗で落ち着いた歌声で、歌われていたことです。 童謡『椰子の実』は、もともと柳田国男が愛知県の海岸で椰子の実を拾った経験を、友人の島崎藤村に話し、島崎藤村がその話をもとに詩を書き、それからのちに曲がつけられて童謡なった、ということが「海上の道」にも書かれていますが、偶然にもテレビで『椰子の実』を聴いたことで、「海上の道」の存在を思い出しました。 それで最近になって初めて「海上の道」の全部を読み、自分の中で遠い昔に忘れていた、かすかな目標が十数年過ぎた今になって、ようやく達成されたような気がしました。 日本民俗学にとっては重要な位置を占めるこの「海上の道」ですが、私にはこの二点をもって、ほかの人とはまったく関係ない感慨を抱いております。ま、個人的なことなので読書の参考にはならないかもですけど・・・。 |
椰子の実 島崎藤村作詞 大中寅ニ作曲
名も知らぬ遠き島より流れよる椰子の実ひとつ。島崎藤村と大中寅ニの名曲であり心の中で口ずさみながら指揮棒を振ると嗚呼日本人だなぁと感じる。衣装は京都祇園祭の岩戸山で生地を買い愛妻の母上が浴衣に仕立てて下さった愛用の浴衣で御座る。
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