犬神家の一族 完全版 1976&2006 (初回限定版) [DVD]
メイキングの入った特典ディスクはあまり内容の濃いものではなかったです。
新旧比較再生のできるディスクを観て改めて旧作のすばらしさと新作になにが足りなかったかがはっきりしました。
やはり俳優陣の演技力(最近の俳優の演技を観ることの多い若い人にはあのレベルで納得がいくのだろうが...)とそこから醸し出されるリアリティの差(新作は演技に自然さが感じられない)、そして新作はあまりにも画像がきれいすぎるのがまた物語を嘘くさくさせているように感じました。それに新作の主役級の俳優に旧作と同じ人を使うのは無理があるなと思います、全く違う俳優で撮ってほしかったですね。他の方も述べられていますが痛々しかったです。
まあ劇場で観たときに違和感を感じたシーンがDVDでは自然に鑑賞できたという新しい発見もありましたが...

 

NHK大河ドラマ 葵 徳川三代 完全版 第壱集 [DVD]
歴代の大河ドラマで不当に低評価を受けている徳川三大記です。
日本人は歴史上の勝者よりも不遇の敗者や悲運の武将を好む国民性な為、
正にハマり役としか言えない「津川版家康」に対し殊更反感を持っているのだと推察します。
ただ御一考頂きたいのは「家康は運で最終的な勝利者となった訳ではない」ということです。

関ヶ原の合戦では三成は豊臣恩顧の大名に「太閤への忠義」「家康増長の危険性」を説き、
毛利輝元を総大将として激を飛ばしました。しかしご存知の様に結果は惨敗でした。

家康は入念な根回しによる多数派工作を筆頭に、
陣営の結束を完了した後に関ヶ原へ向かいました。
戦後処理でも太閤恩顧の大名を加増を餌に遠国へ追いやり、
江戸から京までを親藩譜代で固めることに成功する等、
人の欲望や利害を巧みに計算に入れた手を打ちます。

三成の敗因は自身19万4千石の大名に過ぎず武功も無い為、
諸大名への抑えが効かなかったことが第一に挙げられますが、
根本的には「太閤への忠義」を標榜すれば豊臣恩顧の大名が味方すると考えた
「大名衆の心理面」への洞察が抜け落ちていた為でしょう。
本ドラマはこの辺りの演出や表現が際立って優れていると思います。

第壱集である本BOXは太閤の死の直後から始まり、両陣営の工作戦を経ての関ヶ原合戦〜戦後処理、
次いで家康による江戸開幕と早々の隠居による徳川家の世襲の公表、及び諸法度による大名と宮中の締め付け、
もって京に秀頼を上洛させ遂に主従逆転を演出するも、方広寺大仏殿の鐘銘に難癖を付けいざ大坂の陣開戦という辺りまで収録されています。

本作は役者の質が高い最後の大河であり、合戦の撮影に大金を掛けていた最後の大河でもあります。
これ以降の惨憺たる質の低下は皆様ご承知の通りです。

遂に待望の完全版発売です。50年先100年先を見据えた家康の国造りには秀忠ならずとも驚かされることと思います。
( '∀` )是非徳川ファンならずともご覧になって頂きたいと思います!

 

犬神家の一族 通常版 [DVD]
 セルフリメークする意義はなんなのだろう。
 観客はリメークを見に行く以上はたとえ前作を越えられなくても前作プラスアルファの何かを期待するのが普通である。作る側も、前回は技術的あるいは倫理的な問題とか描けなかったことを映像化したり、まったく異なる脚本を元に演出することだったりするのだが、この作品では同じ脚本を元に俳優のレベルを落として映像化しているだけである。これは明らかに作る側が過去を懐かしんでいるだけであって、お金を払って見る観客に対して失礼である。
 もし前回の雰囲気を楽しみたいなら前回の作品を見ればいいのであり、1976年版のDVDを買えばよい。市川昆または金田一耕介のコアなファンでなければ、このDVDを買うのはやめた方が良い。
 どうせリメークするならヒッチコックが「暗殺者の家」を「知りすぎていた男」でリメークしたぐらいの出来にして欲しい。少なくともヒッチコックの2本はそれぞれが独立して批評の対象となりうるぐらいのレベルにはあった。

 

挑戦者たち -トップアクターズ・ルポルタージュ-
どうしようかと迷っていたけれど、
どうしても、読みたくて注文して
昨日届いた。

「アクチュール」に連載されたものを
まとめてあるものだが、およそ380
ページに渡って、18人の俳優たちの、
その時々に「挑戦」していた映画、舞台
に向かう彼らの姿をインタビューや舞台
稽古する姿、また周りのスタッフ、共演
者などからみた姿など、多角的にとらえ
て、その時、彼らが何を思い何に向かって
いったのかを浮き彫りにしている。
彼らの真摯さ、そして、決して目をそらさない、
その姿がかなりぐっとくる。

そして、それぞれの「今」の姿が、最後に
載っているのも嬉しい。

値段的には高いかもしれないけれど、18人の
俳優たちの思いを、取り組み方を知りたいと
思う人は読んでみるのもよいと思う。

 

蜷川幸雄の稽古場から (クルック)
蜷川さんの演劇関係の書籍は今までもいろいろ拝読してきましたが、
この「蜷川幸雄の稽古場」がいいなと思うのは、蜷川さんが近年起用してきた若手俳優たち10人のインタビューから、蜷川さんの素晴らしい舞台がどうやって生み出されていくのか、、、という風景がいきいきと立ち上がってくることです。

インタビューでは、各俳優が蜷川さんの稽古で、どんな経験(苦労?)をし、どう成長をしたかが語られていて、以前見たあの舞台はこういう稽古を経て作られていたのか!この俳優さんの今があるのは、こういう修羅場を突き抜けてきたからなのか!だけでなく、けっこうオフレコのエピソードの紹介もあり、さらには、各俳優さんと蜷川さんとの人間関係まで垣間見え、非常に読み応えがあります。

以前から、お芝居のカタログで、出演者らが「蜷川さんの稽古場が半端でなく楽しい!」っておっしゃっていた意味が理解できます。

巻末の演劇関係者2人によるエッセイも、長い年月、蜷川さんの稽古場を見てき立場から、客観的なコメントを補足していてうれしいし、カラーグラビアの蜷川実花さんの写真では、お孫さんの手を引く蜷川さんのプライベートなお姿も紹介されていて、「灰皿を飛ばす鬼の演出家」という噂とはぜんぜん違うお顔、厳しい面の裏にあるあたたかさを感じられるところもいいです。

あえて、希望を言わせていただけるのなら、今回は「若手」ということでU-38の俳優に限られていますが、出来ればもう少し上の世代の俳優の方々のインタビューもほしいところ、、、野村萬斎さん、勝村政信さん、吉田鋼太郎さん、白石加代子さんなどのベテランの方々のインタビューもあったら、どんなに嬉しいことでしょうか!

いづれにせよ、読後の感覚が、あったかなのは、演劇が好きで、蜷川さんの作り出す世界に共感している人たちの熱い気持ちが集まってできた本だからかと思いました。

インタビューに登場する俳優さんらのファンの方たちにも、演劇ファンの方たちにも、ご一読をお勧めします。

 

歌舞伎界の家系・役者 梨園のひみつ (Book of dreams)
歌舞伎役者の系譜は襲名披露の時、どういう順番に「出世魚」するんだ?といまいち飲み込めていなかったのですが、この本にはそういった「家」の系図がわかりやすく書かれていてよいです。

現在活躍している、若手と有名な役者さんについてプロフィール得意な演目など紹介されています。コンパクトにまとめられていて初心者は重宝するでしょう。

ただ残念なのは、あきらかに女性向けの本の作り。表紙紙が桜色では男性は手を出しづらいのでは?内容も女性を意識して書かれている傾向にあります。

ただ、歌舞伎座(私はいつも一幕見)のお客さんを見ると圧倒的にマダムが多いんですね。「成駒屋!」と声をかける芸に厳しいおじさん達が3階席や一幕見には多いですけれど。

男性のファン層をつくるような、こういったてごろな解説本があるといいですね。だから星4つ。

とりあえず、女の子がこの本をもって、彼氏をさそってデートなどいかがでしょうか。


 

ダイワハウスpresents 歌舞伎役者 尾上菊之助の挑戦 (1/4)



尾上菊之助 動画


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