エディット・ピアフ
父のレコードで「パリの空の下で」を聞いて感動し、このCDを購入しました。ピアフなくしてシャンソンは語れないというのは、本当だと思います。その表現力、歌唱力、最高です。
このCDは、ス-パーナウ・シリーズです。20曲中、16曲はモノラル録音です。
フランス語歌詞と、日本語対訳が付いているので、フランス語の勉強にはいいかも。
エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)
エディット・ピアフに扮した主演のマリオン・コティヤールによる、
場末のシンガーからトップシャンソン歌手へと上り詰めた二十代、
公私ともに成熟した三十代、そして、病魔に冒された晩年の四十代
という三世代における、それぞれ本人の生き写しというべきまさに
瓜二つの演技と、その演技から伝わるピアフの歌手としての能力の
高さ、性格の偏狭さについては、既に多くのレビュアーが述べて
いる通り、驚くべきものだった。
特に、コティヤールの演技については、伝記物の作品でここまで
モデルと似ているのは、個人的には、マルコムXに扮したデンゼル・
ワシントン以来ではないかと思う。
一方で、ストーリー展開は、ピアフの伝記に沿って史実を淡々と
つなげただけの抑揚の無いものだった。
無論、波乱万丈の人生を送ったピアフゆえ、一つ一つのエピソードは
それなりに印象的だったが、「オチ」が無いままいつの間にか次の
話に移っているなど、関連性無く話が並べられた結果、ついていく
のに苦労する、忙しい映画との印象が残った。
恐らく、最終段階での編集にも問題があったのだろうが、ともあれ、
脚本面の不備を補って余りあるコティヤールの演技の迫力は、一見に
値すると思う。
正しい恋愛小説の作り方 [DVD]
奏でる旋律が弾け、それがすべての真実を物語っているなんて、ドリーミングにおしゃれで素敵なラブストーリーです。
そして、それが正しい恋愛小説だなんて、フランス映画らしい小粋さが際立っていると思います。
特にサプライズなところがなく、少々地味なシナリオのように思えますが、姉妹の恋の行き先は結構思いもよらぬ意外な結末となるところがこの作品のひねりどころだと思います。
フランス映画でいつも感じるところがあります。恋の始まりは、何かのきっかけがあってとか、何かがトリガーとなったとか、そういったはっきりとした理由がなくても”いきなり”で成立するようなのですね。
マリオン・コティヤールという女優さんは「プロヴァンスの贈りもの」でラッセル・クロウと流れるような落ち着いた雰囲気で好演をしていたのが印象に残っています。
唄ひ手冥利~其の壱~
アーティストが10人いれば10通りの音楽的ルーツがある。
この作品は「椎名林檎の音楽性」が培われたところを覗くことが出来るアルバム。
最初に感じられることは、とにかく音楽的土壌の豊かさ。
豊かな土があるからこそ、そこによいものが育つ。
そんな当たり前のことを実感させてくれる。
もちろん原曲の良さは失われていないし、なおかつ林檎らしさがあふれ出ているのは
彼女の技量と、森・亀田両プロデューサーの個性の力。
愛の讃歌~歌と愛に生きた劇的な生涯~ [VHS]
エディット・ピアフ 名前と彼女の歌うシャンソンを少しは知っていましたが、この映画を見て彼女の生涯に魂を揺さぶられ、私の耳元で「眼醒めよ!」と叫ぶ彼女の声を聞いたような感覚におそわれたのを今もはっきりと憶えています。それほど衝撃的な出会いでした。
人生の歓び悲しみを知り尽くした彼女の歌に嘘はありません。
ピアフの歌声そのものはあまり好きではありません。しかし私を捉えて離さない魅力があります。愛の讃歌、聴きなれた日本語の歌詞よりも原詩であるフランス語の意味を知りその歌の生い立ちを知った時、ピアフの愛の深さがわかりました。メア・キュルパ(私の罪)、十字架、王様の牢屋、シャンソン・ブルー(青のシャンソン)、私の神様、美しい恋の物語、パダン・パダン、アコーディオン弾き、美しい恋の物語、水に流して、などまだまだ多くの名曲があります。大河は水深くして流れは永遠です。そのことを教えてくれたこの映画を思い出しつつ今もピアフのシャンソンを聴きながら、ピアフを偲びつつ、レビューを書く私です。機会があれば是非多くの人に知ってもらいたい。ピアフの人生の凄さを、そして生きるエネルギーとなるピアフのシャンソンを!
1974年フランス映画、
監督:ギイ・オザリル
主演:ブリジット・アリエル
パスカル・クリストフ