翼はPleasure Line
原作の人気を受けてTVアニメ化された「クロノクルセイド」のOPテーマです。ボーカルは「君が望む永遠」でヒロインの声と主題歌を担当している栗林みな実さん。君望の主題歌では作詞・作曲も手がけていますが今回はボーカルでの参加です。作曲・アレンジ担当の上松範康さんはゲームソフト「カナリア」や「真・女神転生デビチル」のサントラなどに楽曲を提供しています。曲は「一番綺麗な空へ飛ぼうよ」の歌詞がよく馴染むサビのメロディーが心地よくて、ヘコんでいる時に背中を押してくれる感じです!ヴァイオリンとギターのアレンジもバッチリ決まっていて、メロディアス・ロックぽい曲調がたまりません!
クロノクルセイド 1 (ヤングキングコミックス)
ハードでシビアなファンタジーである。
神に仕える少女:ロゼットと少年のなりをした悪魔:クロノが、仲間を増やしつつ敵の悪魔を倒しながら進む冒険である。
そのシビアさがどういう質のシビアさかと言うと、安直な救済のなさ、である。
失われたものは戻っては来ない。死んだ者は生き返らない。
ファンタジーの世界にまま見られる大団円的救済がこの作品にはない。
この作品に登場する悪魔は、圧倒的な力で虫けらのように人間をねじ伏せ、
罪の意識を感じるところがない。この点は『封神演義』における仙人に近いように思う。
ただ人間が全く無力でないところは『封神演義』とは違う。非力と無力の違いである。
正直、クロノには自分が殺した無辜の人々に対して少しでも罪の意識を示して欲しかった。
"科人"である己に負い目を感じている癖に、自分が実際に人々を殺したことへは罪の意識を覚えない。タチの悪いお調子者だ。こいつほど嫌なブリっ子もそうは存在するまい。
他はケチの付けようのない最高のファンタジーである。
兎にも角にもホンモノらしい。画力もストーリーも最高。
クロノクルセイド Chapter.3<通常版> [DVD]
DVD2巻のアズマリアに続き、新たにサテラが加わる事になる3巻ですが、最初の30分はアズマリアを中心とした話。アズマリアの生い立ちや過去が語られ、ロゼットがミリティア(修道騎士)への昇格試験を受けるという回でもあるので2人に目が行きがちになるところ・・・ですが、アニメの声優としては久しぶりの登場となる榊原良子さん演じるシスターケイトに注目せずにはいられなかった!普段ならシリアスとギャグを交互に魅せる役割はロゼットやクロノであるはず。そんな主役2人を置き去りにして、ボケからツッコミまで幅広くこなしてくれてます(^^)しかも、地味に小技の効いた感じのをw後半30分は最初にふれたとおりサテラの登場。初登場の回にして早くもロゼットとは一触即発のムードを漂わせており、見た目を裏切らない大人っぽくクールなキャラがトゲトゲしいセリフを放つ姿は、この作品を観つ続ける楽しみの一つに。
クロノクルセイド Chapter.2<通常版> [DVD]
角川書店・月刊ドラゴンエイジ連載/森山大輔原作
「クロノクルセイド」TVアニメ第3,4話を収録したDVD2巻です。
時は西暦1928年のニューヨーク。悪魔により行方不明となった弟・ヨシュアを捜すため
悪魔祓いのプロとなったシスター・ロゼットと、彼女の魂(寿命)を契約の代償として
力を発動させる爵位剥奪者・悪魔クロノの痛快銃撃アクション作品です。
(総合7.5/10点)
Chapter03「御使い」★★★★★9/10点
神の御使い・地上代行者の少女アズマリア救出劇とその力の具現化により物語の核が見え始めます。
成功の影に悪魔あり。天使なれどその身は罪人なり。と、相対的かつ宗教概念も踏まえた
世界観描写が唸ります。ヨシュア失踪の原因を前置き無しでねじ込んだ印象が拭えませんが、
残酷な運命を知るも、「大人の笑い」で切り抜ける少女を素直な感情とカラッとした笑顔で諭す
抱擁感溢れるロゼットの優しさが魅力的です。しかし、ドレスのスリットの食い込み具合を
ちらつかせて、クロノをからかうあたりが本当の彼女の魅力なのでしょうが(苦笑)。
Chapter04「罪人」★★★☆☆6/10点
あきらめる前にやってみよう。やってみないとわからない。
そんな前向きな意思を掲げたアズマリア再奪取劇です。
ファテマの御使いの力に迫る展開と、文字通り生命を燃やす彼女の
ひたむきな気持ちの描写が人間の生きることへの本質を視聴者に訴えます。
ただ、真の力を解放したクロノと敵とのSFダークヒーローバトルが
逆に浮いてしまった印象が拭えないのが残念です。
クロノクルセイド Chapter.1<初回限定ミリティア専用版> [DVD]
角川書店・月刊ドラゴンエイジ連載/森山大輔原作
「クロノクルセイド」TVアニメ第1,2話を収録したDVD1巻です。
時は西暦1928年のニューヨーク。悪魔により行方不明となった弟・ヨシュアを捜すため
悪魔祓いのプロとなったシスター・ロゼットと、彼女の魂(寿命)を契約の代償として
力を発動させる爵位剥奪者・悪魔クロノの痛快銃撃アクション作品です。
(総合7/10点)
Chapter01「シスターロゼット」★★★★☆(7/10点)
悪魔祓いに奮闘するロゼットとクロノのドタバタ劇中心のエピソードです。
中世のような雰囲気、聖職者である人間と悪魔の対比など世界観作りの巧さが秀でています。
起承転結よろしく目まぐるしい展開のテンポの良さ、バトルシーンの作りこみなど
次回に引っ張らない1話完結のOVA作品のようなまとまりの良さも魅力です。
シリアスとギャグ、アクションに謎をちらつかせた場面など惜しみなく凝縮しており、
視聴者を引き込む初手として次回への期待感に満ちた上々の仕上がりだと思います。
Chapter02「契約者」★★★★☆(7/10点)
悪魔封印の弾丸とそれを装填した銃の紛失から始まる
クロノを中心としたこの世界の「悪魔」の存在を描いた物語です。
ロゼットとクロノの出会いと、行方不明となった弟ヨシュアの存在、
悪魔殺しと化した彼の現在も初めて断片的に語られます。
教会への侵入者撃退劇や、悪魔クロノの力の発動の末端など
謎めく暗い影を落とした緊張感に目が離せません。
第1話の戦闘描写で視聴者に注目させ、第2話でその核心へ迫る逆転の構成が見事です。