アニメ「薄桜鬼」ドラマCD ~星夜の想い~
ヒロインに声がつくと、良いところ(ヒロインが出しゃばり過ぎずに
控えめなところ)が台無しになってしまうんじゃないかな〜と心配でしたが、
そんなこともなく、楽しんで聞けました。隊士達のやり取りも、仲が良いな
あ〜と微笑ましくて、個人的にとても面白かったです。
ただ、ヒロインの「猫ちゃん」発言だけは、声が幼すぎて、なんというか
男性ファンへのサービスっぽいというか、いきなりロリータ趣味を入れた
ような印象を受けました。何度かこのドラマCDを聞いていますが、聞くたびに
そこだけはどうしても微妙〜な気持ちになるので、残念です。
あとジャケット絵、沖田の髷の位置が絶妙すぎて、猫耳に見えるのって、
私だけでしょうか?じゃれてるっぽい構図がたしかに猫みたいで、ジャケットを
見ているだけで楽しいです。
ねば塾まん天 花乳液 80ml
つけた瞬間、ラベンダーの心地よい香りに感動しました。
乳液をつけるのがこれだけでも楽しくなります。
少しとろみのある半透明の液で、ほどよく油分を補えます。
ただ、個人的に、鼻ににきびができやすいのですが(鼻がオイリー肌)、
この乳液だとやはりにきびが出来てしまいました。
香りや使用感は好きなので、ボディに使用したり、
日によっては鼻以外に使ったりしています。
ドラマージュ ザ・モーニング~NHK連続テレビ小説テーマ集~
このCDにはここ10数年のNHK朝のテレビ小説の主題歌が収録されるようです。ただし、完全にオリジナルな主題歌(8時15分に流れたもの)でないところが残念でたまりません。また、年度も連続性がないところが物足りなく思えます。
個人的には曲を聞けば8時15分が思い浮かぶような、完全オリジナル主題歌集であってほしかったです。かつてレコ-ド時代には第1回の「娘と私」から「おしん」あたりまでの主題歌をすべて収めたレコ-ドも発売されたこともあったのですが、それと同じ趣向でここ10数年の間の主題歌集CDとしてほしかったです。大河ドラマは時折まとまったものがCD化されてますから朝ドラもできるはずなんですが。
今回収録されたものをみても、古いほうで「ひらり」「ええにょぼ」「かりん」「ぴあの」と続いたかと思うと、ぽっかりと「春よ来い」「走らんか」「ふたりっ子」「甘辛しゃん」「天うらら」「やんちゃくれ」などがごっそり抜け落ちてたりして、中途半端な感が残るのはしかたのないことなのでしょうか?
それでも収録されている曲はどれもすばらしいものです。またこれくらい曲がまとまったものは最近では他にはありませんから、このCDでしばらくは8時15分の余韻を夢見ることにしましょう。
私説三国志 天の華・地の風 2巻 (fukkan.com)
徐庶、ホウ統、そして孔明。彼らは、かつては司馬徽の学問所で机を並べて切磋琢磨した学友であった。互いにライバル心はあったとしても、そこには憎悪はなかったはずである。それが、戦乱の中で、血で血を洗う死闘を演じることになるとは誰が予想したであろうか。手酷い裏切り、それに対する凄惨な復讐。彼らの関係はもはや修復不可能であった。
通常の三国志小説であれば、徐庶など途中で消えてしまうし、ホウ統も影が薄いので、こういった展開は非常に珍しく、作者の独創性の見せ所だと思います。江森三国志の徐庶は最終巻まで出てきますし、ホウ統も影が薄いどころのさわぎではありません。彼こそが、臥龍を地におとしめることになるのです。けれど、ホウ統の孔明への憎悪は故なきことではなく、むしろ堂々と正当性を主張できる気がします。孔明に対する罠をはりめぐらせるホウ統ですが、残念なことに、如何せんどん底を知らないお坊ちゃま育ちゆえ、最後のつめが甘かった。孔明がとったのは、人の血が通っているとは思えないほどの残酷な措置。そうと知りつつ、孔明の思惑通りに行動するフェイメイ。そうまでしなければ、孔明の中で生きることはできないのだから。
劉備陣営内部の権力闘争という、今まで誰も注目しなかった問題を描いた第二巻です。
私説三国志 天の華・地の風 1巻 (fukkan.com)
武将同士の一騎打ちや軍師たちの知略戦が華であったこれまでの三国志小説と違い、人間の弱さや恋情、権力闘争など、どろどろとした内面をテーマにした最も人間味あふれる三国志です。
主役はかの諸葛亮ですが、性格がこれまでの孔明像とはかけ離れています。確かに神算鬼謀の悪魔の頭脳の持ち主なのですが、性質は陰険であり誠実さは欠片もなく、しかも内部で男の人格と女の人格が同居しており、そのせいか女に対してはどこまでも残酷になれる人間です。幼少時の傷から、このようなエキセントリックな性格になったようなのですが、男としては広大な中華を足下にひれ伏させたいと望む権力の権化であり、女としては誰かに深く愛されたいとの渇望を抱いています。しかし、いざその渇望が叶えられたとなると、今度は身動きがとれなくなっている自分に気づき、制御不可能な恋情の呪縛から逃れるために、自らを棘の道へと追い込んでいきます。
この作品は「孔明死す。享年54」などの史実は動かないのですが、そこに至る経緯や原因が大きく異なり、全く別の物語になっています。また演義では、北伐で唐突に出てきた孔明の腹心斐緒や空城の計の童子、ほとんど出てこない諸葛均や孔明の側室たちにもきちんと人格が与えられ、孔明も冷酷でありながら、哀しさを漂わせている人間で、ぜひ読んでみてほしい作品です。