ヒデタ樹 スーパー・ベスト~海のトリトン/人造人間キカイダー~
ヒデ夕樹は魅力的な歌唱力でアニメや特撮番組において印象的な曲を残しましたが、その数の少なさのため、水木一郎、ささきいさお、子門真人らほどの知名度には恵まれず、隠れてしまった存在です。メディアに露出することもほとんどなく、残念ながら近年、帰らぬ人となってしまいました。
このベストは彼の歌ったアニメ・特撮番組の主題歌挿入歌をほぼ網羅しており、非常にお買い得です。私はこのCDを購入してこれまで聴いたことのなかった曲に触れて、ヒデ夕樹という人は少し前まで存在も知らなかったのに、なぜだか妙な親しみを感じる歌手になってしまいました。彼の歌声が暖かいものだというのもあったのでしょう。日立「この木なんの木」を歌うことになったのもその声ときっと無関係ではないのだと思います。
2「夢の船乗り」7「忍びのテーマ」、そして10、11のキカイダーのOP・ED、17、18のスパイダーマンOP・EDが特に好きです。この人でないとダメなような、哀愁と寂寥を時に感じさせる曲で、子供向け番組の主題歌にもかかわらず、心に染み渡ります。やはり子供向け番組の曲はその内容に合っているというのが大事な要素だと思わされました。このような歌手の新たな歌声をもう聴くことができないということに一抹の寂しさを感じながら、このCDを愛聴しています。
懐かしのテレビまんが主題歌アニメ編 II
これの前作で中途半端だったのでこちらで補った、に該当するのは「ゼロテスター(昭和49年10月〜昭和50年12月)」「チャージマン研(昭和49年4〜6月)」の2つだけのようですね。さらに「ブロッカー軍団4・マシーンブラスター(昭和51年7月〜昭和52年3月)」の関連曲は、こちらでは新登場でしたが「日本アニメーションの世界」シリーズで収録されたので、少し価値が落ちたようですね。
まあ、「正義を愛する者 月光仮面(昭和47年1〜10月)」「小さなバイキング・ビッケ(昭和49年4月〜昭和50年10月)」と「グロイザーX(昭和51年7月〜昭和52年3月)」は結構貴重だと、私は思います。
それにしても、これを「アニメ・ホットウェーブ」シリーズと同時に作ろうとしていたVAPレコードの思惑とは…?一体何だったのでしょうか?
日本アニメーションの世界 主題歌・挿入歌大全集 第3集 SF・ファンタジー編
私はDisk2に収録されている「ボスコアドベンチャー」の主題歌『ときめきはForever』のためだけにこのCDを買いました。アニメも当時見ていたのですが子供の頃だったのであんまり憶えておらず、何年か経ってラジオでこの歌を聴いて、ずっとCDを探していたのでとても嬉しいです。他にも「宇宙船サジタリウス」や「ふしぎなコアラ ブリンキー」も好きな作品だったので歌を聴いて懐かしい気持ちになりました。でも、サジタリウスはDisk1と2、魔法陣グルグルはDisk2と3に歌が分けて収録されているので、できれば作品ごとにDiskを分けて収録してほしかったです。
でも収録曲は本当に良い歌ばかりなので、帯にあるとおり『永久保存盤』だと思います
ブロッカー軍団IVマシーンブラスター DVD-BOX(初回限定生産)
いち早くモグール帝国の侵略を予測した北条考古学博士は、その事実を親友の由利博士に託すも、モグール人に殺害されてしまう。
北条博士からの資料を元に、由利博士はモグールに対抗する為の兵器「マシーンブラスター」を開発する。
「マシーンブラスター」とは、ブロッカーI・ロボクレス、ブロッカーII・ブルシーザー、ブロッカーIII・サンダイオー、ブロッカーIV・ロボクレスの4体のロボットである。
しかし、完成したマシーンブラスターを操縦できるのは「エレパス」能力のある人間にしかできなかった。
由利博士は、北条博士の助手でエレパス能力者の石田厳介をリーダーとし、他の3人のエレパス能力者を探した。
そんな中、モグールの巨大ロボ・カイブッダーガルドスが現れ、町を破壊してまわった。
急遽、3人のエレパス能力者、ビリー剣城、早見仁太、飛鳥天平を強制的に連行し、マシーンブラスターを操縦させる。
辛くもガルドスを倒すものの、4人のチームワークはバラバラのままだった。
このままで、地球を守る戦いが続けられるのか・・・。
過去にビデオが1本出ただけで、LDですら出なかった作品が遂にDVD化されるのは、大変嬉しい事です。
そもそもこの作品、タツノコプロから離れたメンバーが設立したばかりの「葦プロ」が制作したものでした。
しかし放送のめどが立たず、ようやっと日本アニメーションが買い取る形で放送が決定。
しかも、なかなか好調だった様で、延長までしました。
(その為、後半にモグールの女王「ヘルクイーン五世」に代わり、妹の「ヘルサンドラ」が登場します。)
当時としては斬新だった、複数ロボットが合体せず連携技で敵を倒すという形が印象でした。
(「円月回転」「一文字崩し」「不動組み」「武者固め」等の技があります。)
また、当時流行り始めた「戦隊もの」を、ロボットでやったのも、人気の一因でしょう。
ストーリーも、主人公・飛鳥天平の出生の秘密が明かされ苦悩する等、単なる勧善懲悪ではない所も見逃せません。
(しかも、ロボットが一切出てこない話まであります!)
続く第2作目・ギンガイザーも同時発売なので、合わせて見たい作品です。