私は若者が嫌いだ! (ベスト新書)
年を取ると、誰も「最近の若者はけしからん!」と叫びたくなってしまうものらしい。
正直、精神科医に通う人たちだけを見て、これが今の若者の典型!と断言してしまうようなアプローチの仕方が的外れだと思われる。
そういう自覚が少しはあるのか、予防線や逃げ道のような文章を、いちいち挟み込むような姿勢もどうか。
不景気や都市化などにより、昔の共同体にあったような社会性を身に付けている若者も少なくなっていくだろう。
そういった時代の変動の中で、大人は若者に何を伝えるのか。
世話を焼くという意味ではなく、先達として示す。その矜持がこの本からは感じられなかった。
愚痴だけなら誰でも言える。その先を開くのが評論ではないのだろうか。
シュガー社員が会社を溶かす
非常に難しい内容を扱っていると思う。
特に、最近の著者が求められるコメントの内容(期待される内容)にちょっと偏りがあるような気もしれいるので、そもそも何がいいたかったかを再確認したいと思う。
ただ、気をつけたいのは、「辞めるに辞められなかった世代」「辞めるという発想が無かった世代」が無条件に容認してしまった中に、おかしなものが多々あるということを無視してはならないなあと思った。
特に、法令厳守などはうっかりすると社外へのアピール面だけを扱い、社内への法令遵守がなされていないのは、メンタルヘルス不全者大量時代を考えれば想像できる。
下手をすると、「いじめは役に立つ」といいながらいじめ自殺を助長するようなことになりかねない。
職場の教育力低下を若年層の世代論にすり替えてしまう危険性には注意したいと思う。
「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書)
著者が名づけた「シュガー社員」という
現代的な困った人たちへの
対処法を具体的に記しています。
モンスター××等、
困った人たちが増えている世相下の
採用活動も当然、対策が必要な訳で
大変参考になりました。
特に仮性シュガー社員を
真性に変身させないという部分は
大切だと思いました。