サルでもわかる 日本核武装論 (家族で読める family book series 006) (家族で読めるfamily book series―たちまちわかる最新時事解説)
核武装… 一見忌避されて当然の様な事です。唯一の被爆国であり、広島と長崎の惨状によって核兵器並びに大量破壊兵器の脅威を我々は最も身近に考える事ができる存在です。しかしながら、他国にはこの事を幾ら知らしめ、被爆者の方々が訴えても「だから何だ、知った事ではない。」と聞く耳を持たない国家も中には存在します。(何処とは敢えて言いません)そして、この国では話題にすることすら憚られてしまっている、ただ忌まわしい兵器と腫れ物を扱う様に議論することすら恐れていては平和とは何か?と考える事はできないのではないでしょうか。
私も核武装には慎重派です、談合で解決できれば何より。ですがそれは万能ではない、現に話し合いの席に着こうとすらしない国もいます。
平和とは秩序が保たれている状態、それに軍事力が付いてまわるのは現代に於いて当然の摂理です。
どうか皆さんも、「これ故に、核武装が必要である。」または「いや、それにはこういったリスクが…」と議論をして頂ければと思います。
「世界遺産」の真実---過剰な期待、大いなる誤解 (祥伝社新書185) (祥伝社新書 185)
これまで世界遺産に関する新書を2冊出した著者による、世界遺産の本質を探った本。私も経験があるが、外国に行くとがっかりな世界遺産は結構ある。しょぼそうな世界遺産はなぜ世界遺産に登録されているのか??という疑問に本書は回答を示そうとしている。
登録の基準は「普遍的な価値」の有無にあるが、数値的なものではないだけに、登録はあいまいなものになっている。また、文化遺産の場合、普遍的な価値が今後残りうると見れば、シドニーのオペラハウスやブルーノ・タウトのアパートなど、出来て100年経っていないものでも、ためらわず登録する。本書では登録までの過程を、最近登録活動が行われた平泉や石見銀山を基にして詳細に説明する。事前に数年かけ、かなりの調査が行われていることを感じさせるが、それだけ長い道のりだということも言える。また、1ヶ国当たり年2件しか登録を認められない現在、国内だけで30以上登録活動をしている遺産がある。登録の見込みは薄いし、登録して観光客が急増すると、遺産が荒れるなどマイナスの影響も少なくない。にもかかわらず、専門のスタッフをつけるなど、少なくない税金も使われている問題点も著者は指摘している。
世界遺産=世界的観光地と表面的な理解がブームの要因でもあり、世界遺産を楽しむためにはより深い文化、地理や歴史などの背景を知ることが重要だと著者は語る。教科書的な感じがあったり、世界遺産の範疇で救い出すのは困難ではないかと思う、地名、言語の問題が出るのはどうかと思ったが、著者の考えはおおむね納得できた。
ペーパークラフト 日本名城シリーズ 1/300 広島城
プラモデル、木製キットでも未発売の広島城、ようやく立体化です。監修が今までも数々の模型の考証をされてきた三浦先生、まして地元広島の建造物とあってアイテムの選択・考証については申し分ないのですが、いかんせん紙質に問題あり。作り易さを売りにこの厚みにした、ようですが、平面性や強度・直線性(巧くいえませんが)が大切な建築物を造形すると考えた場合、明らかにこれでは薄すぎます。最低でも0.14mmぐらいはないとと思います。スキャンして別の紙に出力しなおす手もありますが、たかだかこれくらいのことでみすみす違法コピーを看過するぐらいなら、いっそ価格を引き上げてでも強度優先の商品として再発したほうが良いと思います。元々の素性が良いキットだけに非常に残念です。