銀色のシーズン プレミアム・エディション [DVD]
スキーを本格的にフィーチャーした作品は「私をスキーにつれてって」以来20年ぶりになるかと思う。その間ゲレンデはスノボーに席巻され、いつしか自分もスキーから遠ざかっていた。しかし、これを観るともうダメだ、スキー場に飛んで行きたくなる。何といっても最初のダイナミックなスキーシーンは鳥肌ものの迫力で、日本映画でこれだけ大画面が似合う作品はそうそうないだろう。メイキングを観ると凄い雪不足だったようだが、劇中そんなことは微塵も感じさせない作りもさすがだった。主役の4人がひとりもほとんどスキーができない、というのもある意味で衝撃だったが(今の20代のころはちょうどスキーが下火だったからね)、ヘタなのが当然な田中麗奈以外はそれらしく見せたのも映画のマジックだろう。本当に雪とスキーがメインの作風で、瑛太も玉山もその迫力にのまれてしまった感が否めないが、人間ドラマもよく描かれていたと思う。贔屓目感100%でいうと「私をスキーにつれてって」を超えたとは言わないが(笑)、ホイチョイとROBOTは何か「映画心」が似ているのかもしれない。好きな作品です。