FLASH増刊 AKB48 じゃんけん大会 速報&総集号
じゃんけん選抜公式ガイドブックを購入された方は、これを購入しなければ話にならないと思います。
じゃんけん大会の結果が、その手まで詳報されています。見事選抜入りしたメンバーは2P、敗退していったメンバーには1Pをとり、一人ひとりにインタビューをしています。大会時の写真数が豊富で、なおかつ武道館の空気をそのまま伝えるものばかりで、興味深いです。
また、公式ガイドブックで予想をしていた人々に、何故予想を外したのかを聞くという、今までに無い企画もあり、これはこれで意味のあるものになったかと。
残念なのはじゃんけんの手の写真が、2種類の使いまわしになっていたことでしょうか。
しかしまぁ、急いで製作した割には、かなりまとまった内容になっているのは、やはり週刊誌らしい仕事ぶり。さすがと言えましょう。
プレゼンはテレビに学べ!
「テレビは「見せる」「聞かせる」「理解させる」ことを研究しつくした、究極のプレゼンテーションだといえます」
「プレゼン・コンシェルジュ」である著者はそのように言います。
この本は、テレビのわかりやすいプレゼンの方法論と、他の分野での応用を教えてくれます。
普段見ている側が、意識的にそれをやろうとしても案外難しいかもしれません。
しかし、この本はその手助けをしてくれる良きガイドとなってくれます。
多くの人がテレビを見てそのわかりやすいプレゼン方法を見慣れている、ということは、
視聴者にその方法論がインストールされている、ということです。
そう考えれば、テレビがコストと時間をかけて浸透させてくれたその方法論に、
ありがたく便乗させてもらえれば、多くのメリットが得られると思われます。
「それをマネしてみる人は、まだ、ほとんどいないようです。だからこそ、チャンスといえます」と
著者は言いますが、そのとおりだと思います。
テレビは視点を変えれば、「わかりやすいプレゼン方法のカタログ」と言えます。
本書を読んでテレビを見ると、「伝える工夫」を意識的に自分で見つけ出す力が養われるでしょう。
また、わかりやすい表現とは、相手に対する配慮でもあります。
そのような視点も身につくと思います。
プレゼンについてこのような切り口で本を出した著者と出版社の目の付け所は大変素晴らしいです。
プレゼンの技術を向上させたい方にとって、大きな味方となってくれる一冊です。
統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?(DOJIN選書27)
日常生活を過ごす上で「統計の結果によりますと…」という言葉を聞かない日はまずないと思います。TV視聴率や選挙速報(得票率)など典型的な例ですね。統計に表れる数字が実際に大きいのか小さいのか判断に難しいということも よくあります。中には"統計数字"と"実感"との間にギャップが感じられることも結構あります。(* 下注) そんな実例を数多く挙げて統計の面白さを(数学的な難しい議論は回避しつつ)初学者に解説している好著です。
統計数学に関係する法則も色々と紹介されています:ベンフォードの法則、ジップの法則、パレートの法則、ジニ係数。パラドックスの話題もあります(シンプソンのパラドックス)。相関関係と因果関係の相違・"見かけの相関"に関する議論も丁寧にされています。(サラリーマンの年収と血圧の間に相関?、をどう読み解くか) 相関係数より決定係数(相関係数の2乗)の方が納得しやすい、といった有益なコメントも随所にあります。
企業研究者として、新人研修で使ってみたい話題が満載でした。(^-^) 著者のホームページも面白いのでご覧になるとよいでしょう。
数学を出来るだけ使わない入門書としての性格上、やや議論が天下りになっている部分が多少ありますが、それは他書で補うとよいでしょう。
(*)たとえば検診結果の陽性・陰性の判定。本書の例では『500人に1人の割合(0.2%)でかかる病気の検診で罹患者に「病気の疑いあり」と正しく結果が出る確率が99%、健常者に「病気の疑いがありません」と正しく結果が出る確率が99%のときに、「病気の疑いあり」と結果の出た人のうち本当に病気である確率は?』これは"ベイズ確率"に慣れがある人には自明の問題ですが、本書では"ベイズ確率"云々と初心者には小難しい話は抜きにして、表(真陽性,偽陽性,真陰性,偽陰性)に数字を実際に当てはめて、確率(約17%)を求めています。