売り方は類人猿が知っている(日経プレミアシリーズ)
マーケティングはこれまでのアプローチは、論理的、数値的が多かったが、心理学アプローチの中において、生物学としての脳の働きが関与する意思決定の研究を海外では行われていることを知るだけでも価値がある。
文章は大変読みやすく、すんなりと頭に入る良い本だと思う。
これまでのマーケティング概念とは少し角度を変えてみたい方には非常に刺激になる本だと思いますよ。
The Grateful Dead (Skull & Roses)
Grateful Deadの二枚目となるライブアルバム、71年4月のフィルモア公演が中心となっています。
Live Deadがほとんどジャムを展開したDeadのライブにをける真髄をみせた作品だったのに対し、こちらはほとんどの曲がコンパクトにまとまったものです。このアルバムはDeadが長時間にわたるジャムだけでなくカバーセンス、ソングライティングにおいても一流のバンドであったことがわかります。
突き抜けるように爽快な1、これ以降どんどん演奏時間の長くなる4、ジャニスもカバーした8、チャックベリーのカバー9、など聴きどころは多いですが、なかでも11のGoin Down The Feeling BadのもりあがったあとのWe Bid You Goodnightにつながるところなどはハッとするような美しさです。
Closing of Winterland (Dol Dts) [DVD] [Import]
ついに出ました。78年の大晦日のコンサートです。この日は会場であるウィンターランドの最後の日でもあります。グレートフルデッドにはとてもなじみの深い会場でもあります。とにかくこのDVDは凄いです。70年代後半のバンドの最盛期の映像がまるまる納められてます。しかも高画像で。デッドを知らない人にも見てほしいです。本物の音楽が創造される瞬間を。ジャケットも素晴らしいし、とにかく一家に一枚ですね。
Marketing Lessons from the Grateful Dead: What Every Business Can Learn from the Most Iconic Band in History
正直、この本に出会うまでは、The Grateful Deadというのが米国で1965年に結成された伝説的なロックバンドであるというのは知らなかった。そして、このバンドの熱狂的なファンをDeadheadsと呼ぶことも。オバマ大統領、トニーブレア元英国首相、Googleの共同創設者であるラリー・ペイジなどの著名人がDeadheadsだという。この本は音楽業界のマーケティング本ではないし、古きよき時代を回顧する本でもない。The Grateful Deadが彼らのファンに対して実践してきた取り組みが、今日の企業や組織にも求められていることを非常に明快に解説した読みやすい本である。19の具体的な項目を章立てとして、The Grateful Deadの実際の行動を説明し、その内容のエッセンスを抽出し、そのエッセンスから学ぶべき点を解説する。そして、その学習すべき内容を先駆的に取り入れている今日的企業の取り組みを紹介することで、The Grateful Deadの時代と今を結ぶという構成で執筆されている。具体的な例をここで紹介したいところであるが、実際に本書を手に取られてお読みになることをお勧めする。本のボリュームもコンパクトで、かつ豊富な写真も掲載されているので、忙しい方にも是非手にとっていただきたい。
Live/Dead: Remastered
とにかく一曲の演奏時間が長い。しかし、全くだれたところが感じられないアルバムです。特に、一曲目の「Dark Star」は、同じフレーズの繰り返しとか、無駄なアドリブなどが一切ない信じられないパフォーマンスです。ジェリー・ガルシアのギターとフィル・レッシュのベースが凄い。これは超人的な精神的集中力と体力が必要ではないかと思います。アート、演劇、舞踊などさまざまな芸術分野における、伝説的なパフォーマンスと同等の価値をもっている演奏であるといいたいですね。また、それに続く「St.Stephen」への入り方と、ガルシアのリフはむちゃくちゃカッコいいです。リマスタリングの効果でヘッドホンではなく、スピーカーで聞きたいアルバムです。