ピアノミニアルバム ラプソディインブルー
ドラマのものと同じ楽譜を探していました。
ドラマの楽譜だけでなく、ちょっと簡単めなアレンジも乗っていていろんなレベルの人が扱えると思います。
ただし上級の原曲と同じ構成の楽譜はないので注意が必要です。
どこかで聴いたクラシック ピアノ・ベスト101
「どこかで聴いた」シリーズのピアノ版であるが、
曲をひとつずつ見てみると、確かに有名な曲が、
たくさん「これでもか」っていう感じで並び、
そして、どれも演奏自体が悪いものではないのに、
「6枚入ってこの価格」って、ほんとに今の世の中は、
いい時代になったと思う。
この手のシリーズは、たくさんのCDが発売されているが、
このCDは、個人的にも好きだし、お勧めできるCDであると思う。
もちろん「よく知っている曲がある」っていうのは、
たくさんの頻度において、
耳に入ってきた機会があるというのもあるが、
たとえば、聴くだけではなく、
ピアノの発表会の選曲の題材としてとか、
ピアノを現在習っている人たちが、
レッスンの曲の選択の題材や、あるいは自分の弾き方との比較、
そして、商売をやっている人たちが、自分のスペースでのBGMなどで、
使用する頻度も高いことも挙げられると思う。
そういう点では、演奏方法やピアニスト、
また、それぞれの好みにおいて、
こだわらない認識で手に入れるのであれば、
最適なCDだと思う。
そして、クラッシックのピアノ曲を聴いてみたいけど、
何を聴いてみればわからないとか、
あるいは、よくクラッシックを知っている人でも、
これだけまとまった形のものを、改めた形で、
また、ピアニストの好みが違っても、新たな気持ちで聴くには、
ちょっといいなぁ〜って感じだと思った。
実は、私は好きなピアニストがあまりいなかったが、
この価格でこのボリュームなので、
別に改まって聴かなくてもいいかって感じで、
酒飲みながらとか、そんな感じで聴いている。
大切に聴く1枚っていうよりは、フラっと聴くには、
とてもちょうどいい感じだと思う。
ポートレイツ(限定盤)(DVD付)
当初「ポートレイツ」というタイトルから、内容に疑問をもってましたが、あまりのレヴューの大好評だったので、こちらで購入しました。今まで彼女のCDはほぼ全部揃えています。(ヴィクターからの「スペイン」だけを除いて) 結果、今までのマイベスト推薦盤です。
とかくクラシックのジャンル以外の曲を取り入れようとすると、やれクラシックギターをより多くの人に聞いてもらうために、という安易な売りになりやすいが、そんな杞憂もあっさりと払拭されてしまいました。
正直、ジャケ買いの人もいると思いますが、内容はコアなギターファンにも聞いていただきたいです。決して軽めのBGMなんかではありません。 ティアーズインヘブンと特にイントロ付きのサンバーストは一押し!
ジョージガーシュウィン 3 オリジナルヴァージョン
作曲者自身によるオリジナル版の楽譜です。(ちなみに、ガーシュウィン自身のピアノロール多重録音のヴァージョンとは異なります)
ピアノ曲の代表作であるラプソディ・イン・ブルー、パリのアメリカ人、三つの前奏曲、へ調の協奏曲第二楽章のテーマなど。そして、ジャズのスタンダードとして親しまれている曲の数々(ほとんどは演奏時間2分以内)。ピアニスティックな編曲で難易度は中〜上級です。
A4判より少し小ぶりな大きさですが、楽譜が細かすぎて見づらいというほどでもなく、扱いやすい本です。ガーシュウィン好きな方ならぜひお手元に。
ヴァルトビューネ2003 ガーシュイン・ナイト 小澤征爾 [DVD]
視聴した範囲ですが、夏のwaldbuhneの野外コンサートのなかでは、一番の盛り上がり。
最初の1曲“An American in Paris”こそ緊張の面持ちなのですが、2曲目からは共演となるMarcus Roberts Trioとベルリンフィルとを巧みに橋渡し。全身に情緒が溢れ出ていて、いかにも小澤らしい音楽をつくりあげています。
観客たちも2曲目“Rhapsody in Blue”の完成度に堪らず、もう立ち上がってしまい拍手喝采。こんなRhapsody in Blueは聴いたことがない!といった観客たちの面持ちが窺えます。
後半となる3曲目は“Concert in F”。これもまたRobertsの編曲。第1楽章からそのRobertsのソロパートが光ります。ほんとうに彼は見えていないのだろうか?と思うくらいの運指の軽やかさ。日没とともに吹く風にのせて、第2楽章へ。そして再び脈動する旋律に心打たれる第3楽章。もう総立ちなのです。
惜しみない拍手がおくられるなか、残りの4曲はRoberts Trioとベルリンフィルと交互に2曲ずつのアンコール。“I Got Rhythm”で小澤が見せる茶目っ気にも注目。
最後はお馴染みの“ベルリンの風”なのですが、その最初の旋律が聴こえた瞬間に会場から漏れる(もう終わりなの??という)溜息の大きさにも、この一夜の素晴らしさが顕われていると思います。シンフォニックジャズを堪能できる1枚。
ちなみに同じタイトルのEuro Artsの輸入版は2000円台であります(2009年)。