日々コウジ中―高次脳機能障害の夫と暮らす日常コミック
高次脳機能障害という病気を説明するハウツー本だと思って購入しました。
もちろん、著者の夫の症状を通して、病気についての情報も伝えてくれるのですが、なによりも、重病という難局に瀕した時、家族というつながりがどれほど重要なのかを教えてくれました。
病気になった本人にその意識がなく、その上、小さい子を抱えて、作者の柴本礼さんはどれほど大変だったろうかと思いましたが、これからも家族全員を支えていくのは、家族ひとりひとりのつながりなのだと痛感しました。
介護や引き蘢り等の問題に対しても、解決策のヒントを与えてくれそうな秀作です。
どうして私、片づけられないの?―毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」
ADHD/ADDという障害があるのは聞いたことがあったが、多くの点で自分自身に当てはまり新鮮な驚きだった。例えば、簡単な仕事なのにどうしても先伸ばししてあとで慌ててやってミスばかりになってしまう、とか、部屋やオフィスの机の上が他の人のように当たり前に片付けられない、集団の中で何故かわからないが自分だけ浮いてしまう、など。こういう特性についてADHD/ADDの説明は大変納得がいくものであった。そして、原因がこのADHD/ADDにあるのであれば、対策は立てやすい。本書には、その対策となる具体的事例がかなり多く書かれている。実際にADHD/ADDと診断された人はもとより、ADHD/ADD的傾向がある人にも使える技だろう。ゴミを分別して出す習慣が徐々に身につくように、ADHD/ADDで見られる行動特性についても、この技を習慣化することでかなり修正できるだあろうと推測される。大変役立つ本だ。
タイム・トゥ・セイ・グッバイ
2度目の脳腫瘍手術が行われたと聞いた時、彼の復調を強く願うと同時に
今度こそ彼の新しいアルバムはしばらく待たなければならないと覚悟しました。
なので、このアルバムの発売のニュースを聞いた時は信じられない思いでいっぱいでした。
前回のアルバム「That's Life」ではスタンダードナンバー中心の選曲でしたが、
今回はジャズ、ロック、ポップ、映画音楽、クラシックまで幅広く歌われていて、
ゴールデンヴォイスと言われるラッセルの真骨頂を発揮しています。
クラシカルな曲では、声が良く響きそして伸び、とても充実しています。
ジャズ・ポップスでは彼の持ち味のハスキーヴォイスがきいています。
来日に合わせた発売でしたが、残念ながら日本版にボーナストラックはついてません。
ちょっぴりがっかりしたので、★四つで。
ザ・チェンジ (CCCD)
このCDは、ROXETTE(ロクセット)のヴォーカルのマリー・フレデリクソンさんがソロとして発売しているCDです。ここ2、3年はベストアルバムの発表が立て続けに続き、新曲もそのベストアルバムの中に1、2曲しか収録されてなく、どうしたのかなと思っていたら「なんと!!」マリーさんが2002年に後頭部の腫瘍が原因で自宅で倒れ手術を受けていたんです!ほんとビックリしました!しかし、その長い闘病生活を終え、新たな強みを増したこのアルバム★歌詞にも曲にもいくつか闘病生活を乗り越えた意味合いを持つ曲があります。さらにジャケットにはマリーさん自身が描いた自画像が描かれています!独特な画風で溢れています!聞けば聞くほど味のあるこのアルバム!!死に直面し、しかしそこからはい上がった凄く力強いアルバムです!ぜひお聞き下さい!!!
脳から見たリハビリ治療 (ブルーバックス)
近年,脳の活動を人体に悪影響を与えることなく知ることが可能になった.
脳科学の進歩は凄まじく,リハビリテーションの現場でも根拠ある治療が求められている.
このような視点から,著者の研究等を引用し述べられている点は賞賛に値する.
しかし,実際の現場では様々な理由で難渋するケースがあることも事実である….
理想的なリハビリテーションとはどんなものなのかを示唆し,考えさせられる内容である.