主婦パート 最大の非正規雇用 (集英社新書 528B)
ここのところ派遣の問題が注目を浴びている。この種の報道を見るたびに「非正規雇用がいかんと言うなら、いわゆる主婦のパートはどうなの」とかねがね思ってきたが、テレビでも取り上げることがないし、意外にわかりやすくまとまった本がない。テーマが身近すぎるせいだろうか。しかし、この本のタイトルにあるように主婦パートこそ最大の非正規雇用だ。政権交代で「130万円の壁」も節目にあるということだし、もっと考えていいような気がする。この本では、主婦パートが「アリ地獄型雇用」として成立し、それが「基幹化」することでさまざまな弊害が生じていることを「主婦パート・ショック」と呼んでいる。一方では少子化・児童虐待・離婚・DV、他方ではボスパートの反抗と、主婦パートが「壊れている」実態を実証的に指摘していて、少し驚く。代案は「パートタイム社員」だというのだが、たしかにこういう働き方もありだと国家的に認めていかないと、追いつめられる人が減らないと感じた。
労働組合の基礎知識
商品紹介にも書いてある通り、
新入組合員にも十分理解できるように、やさしく労働者と労働組合について、
全般に渡って書いてある学習テキストでした。
労働組合の活動が活発なところに属している人には今更な内容ですが、
あまり活発ではなく、その中で執行部に新しく入る人には向いていると思います。
何から読めば良いかな…と思っているなら、この商品から始めてみても良いと思います。
マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実
ZのJR東日本への浸透についてそれなりに知っていたけれども、ここまで書くだけの勇気が凄い。単行本化までの苦労についても、冒頭にかなり詳細に述べられている。
本文中にもあるが、かつて立花隆氏が「田中角栄研究−その金脈と人脈」で田中角栄を退陣まで追い詰めたとき。
一般紙の政治部記者が、「全部知っていて、新たな発見はない」と切って捨てたそうだが。
だったら、あんたは何で書かなかったか、という話。
本書は、大げさでなく大きなリスクをとって、世間に真実を知らしめる作品。
贅沢言うと、なぜJR東海と西日本は、Zの浸透を防げて、東はダメだったかの比較論があるともっと説得力があったのだが。
JR西日本では、やはりZの浸透を防ぐため、日勤教育に代表されるかなりきつめの労務対策があったのだろう。
それが遠因となって起きた悲劇は、まだ記憶に生々しい。
書かれていること以外にもいろいろ考えさせられる一冊。
ピーター・セラーズの労働組合宣言!!【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第4弾:初回生産限定】 [DVD]
ピーター・セラーズの作品は国内で劇場公開されていないものも結構あった気がしますが、この作品も今までソフト化もされていなかったのではないでしょうか。
嬉しい初DVD化ですね、観るのが楽しみです。
あと「別れの街角」というセラーズ主演の未DVD化作品も良さそうなので是非どこかのメーカーにDVD化してもらいたいです。