桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)
‘凄い!!’

最初の感想はそれに尽きる。
ページをめくる手が震える。
これが本当に現実に起きた出来事なのか?

まるで、良質の小説を読まされているかのような恐ろしいまでの緊張感。
おそらくノンフィクションでも、ここまでリアルな表情を見せる本があっただろうか。
たとえ実際の事件を元に書かれていたものでも、読者はどこか覚めた目で読んでしまうもの。
当然だ。事件を取材した第三者が描いた世界を、さらなる第三者の読者が読む。

しかし、この作品は、まさに‘今そこにある危機’として見事に描写されている。
作者と被害者家族との距離感が、この緊張感を生んだのか?
ただ失礼だが、書き手の力量以上の何かが、作品に反映されている気がしてしまう。
それは、被害者の無念の想いなのか?

ともかく、これは奇跡の‘傑作’である!!


 

遺言―桶川ストーカー殺人事件の深層
この事件には、いくらなんでも酷すぎる、という言葉しか思い浮かびません。
ですが、この事件唯一の救いは、この記者がこの事件を担当した事だと思います。

この人がこの事件を担当しなければ、犯人は捕まることなくのうのうと生きていたと思うし、警察の犯罪も暴かれることはなかったと思うし、間違いだらけだった被害者の女性の名誉回復が行われることがなかったと思います。
一人でも多くの人が、被害者と同じ年代の20代の女性は特に、この本を読んで、事件の本当の姿”深層”を知るべきだと思います。


 

ジャーナリズムの政治社会学―報道が社会を動かすメカニズム― (SEKAISHISO SEMINAR)
「マスコミの力は、権力者の『正当性』という基盤を切り崩すことができる」、つまり「世論に影響を与える与えないという次元とは違ったアプローチがある」という説明が、とてもわかりやすかった。
ただ、ここでいう「正当性」というのは、何か具体的な存在としてあるものではなく、認識上の問題であり、権力者側が認識している「自らの正当性」と、世論が考える「権力者の正当性」という違いが、大きなバイアスとして影響するような気がするが、その点については触れられていない。というよりも自明のこととされているのか、もしくはそれほど大きな影響がないということなのだろうか。
たまたま本屋で手に取っただけだったが、一つ賢くなったような気がした。
あと、ゴーマニズム宣言とHIV闘争の賞を読んで、ゴー宣がただの右翼のマスターベーションではなかった時代のことを思い出した。

 

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桶川ストーカー 動画


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桶川ストーカー 情報


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