悲しみはヅラで飛ばせ~「ヅラ刑事」サントラファイル~
サントラということもあり、十曲程収録されていますが、特に表題曲が大変深い味わいがあり、耳から暫く離れそうにありません。ウケ狙いの曲かと思いきや、歌詞が深くてひきこまれる。人は皆、欠点を隠したがり、隠す行為をするとその思惑とは裏腹に余計に目立ってしまい見苦しくなる。そんな誰もが経験しそうなことを『ヅラ』をネタに歌い上げ、自然体でいることの潔さが欠点を欠点とみせず自然に映り、魅力や個性にすらみえることを語っている。モト冬樹さん自身『髪』をネタにしたり、されたりしながら、トレードマークにすらして芸能界でインパクトをはなち活躍されていることからもこの歌詞は説得力がある。ただ一方で、誰もが欠点をさらけ出せるわけでもない。寧ろその弱さや後ろめたさが人間の本質ともいえるだろう。だから歌詞でも、隠すことも時には良いと認めてくれてもいるので包容力も感じさせられる。一度聴いてみれば、自分の欠点と向き合い付き合っていこうとも思えるだろう。モト冬樹さんの低音で控えめな淡々とした歌い方が歌詞の説得力を強めています。落ち込んだ時や自分に嫌気がさすときにぜひ聴いてみてください。ちなみに、発売日が23日ということは、髪が『フサフサ』と掛けているのかもしれませんね、するとやっぱり本音は…。
LEGEND OF THE ATHLETE荒川静香物語本橋麻 (ジャンプコミックス)
ジャンプ掲載時に「荒川静香物語」だけ目にしました。というかオークションで買ってまで見たのですが・・・エロすぎないですか、これ・・・
選手滑走時のアングルがとにかく下から。未成年者なのでボインに期待できないならケツだケツ! と言わんばかりにオケツを丹念に描写しています。それと選手の父親が不気味。ちょっとどうよ? と思いつつ、立ち直るくだりからトリプルアクセルを(テキトーなポジションで)決めるあたりは感動させられました。
選手のファン、ことに女性読者におすすめできるかは微妙です。
選手及び所属マネージメント会社がこれにGoを出したってこと、今後の「表現」に影響してきませんかね・・・?
負けじ魂
相田翔子との確執をもっと読みたかったです。
肩すかしというか、
すかっとしません。
さっちんの異性関係でも、
再起のストーリーでもなく、
Winkの栄光の日々で続いた本当のストーリーを知りたかったのです。
Winkの二人の関係は、
アイドルのトップに上り詰めたあと、
ファンにはよく分からない理由で破綻。
なぜWinkは解散したのか、
その真実が知りたかったのです。
翔子についての記述が少ないことに驚きます。
冒頭の「勝ち組負け組」の記述と、
中盤のWink解散のエピソードの中で、
少しだけ相田翔子に触れているだけ。。。
遠慮かな〜。
もう少し心情を吐露して欲しかったなあ。
翔子の事務所の移籍とWink解散がリンクしていたことは分かりました。
そこが一番の発見。
きちんと書いてないので想像です。
落ち目になったWink(および事務所)から相田翔子が引き抜かれ、
必然的にWinkは活動停止、
さっちんだけが残った。
この移籍に翔子は多分反対しなかったんだろう。
そこから二人の運命は大きく変わっていきます。
確執や葛藤が会って当然だし、
それこそが今自伝を書く理由だったのではないかと深読みしたのですが。。。
Winkは活動停止だという言葉が一番心に残ります。
鈴木早智子の中ではWinkは終わっていないのでしょう。
それがさっちんの悲劇なんじゃないだろうか。
寝ない関係 (ワニブックスPLUS新書)
かなり期待薄で手に取ったものの、見事に期待を裏切り面白かった。
モト冬樹氏の交際術は他人との距離間をうまくとって自分も相手も疲れない関係を築く点がポイントである。
このため、学校や職場等で(異性に限らず)他人との距離感がうまく掴めない方には参考になると思われる。
ただ、氏も若い頃は「やりまくった」と書いている通り、書物の知識だけで人間関係を円滑にするのは難しいため、沢山の人と接し人間関係の法則のようなものに慣れることも大事と思う。
センセイの鞄 [VHS]
パジャマのままセンセイの家へと夜道を走る月子さん。恋って こういうものなんだなあ、、と思います。月子さんが慌てて身支度をするシーンが何ヶ所かありますが、見ている方は何だか楽しいのです。月子さん(小泉今日子)が可愛いからでしょう。ラストシーンもよくできていると思います。月子さんとセンセイの恋愛が軸ですが、人生って一体どういうものなんだろうか、と考えさせられました。