ドルアーガの塔 ~the Recovery of BABYLIM~ スターターパッケージ1.5
本来、RPGはちょっとづつ強くなっていき、やがて倒せなかった敵が倒せるようになる。いけなかった場所にいけるようになる。そういうゲームです。で、それが一番楽しく作られているゲームがいいゲームでした。古いゲームにはいいゲームがたくさんありますが、当時は容量的な限界がありました。でもこのゲームはそれが永遠に楽しめるのです。
なので、いまどきのゲームに比べると余分なものが一切省かれてあります。長々とした、演出や、あくの強いオリジナルキャラもおらず、昔のゲームそのままに、スイッチを入れたらすぐ遊べ、すぐ再開できます。あくまで自分のキャラのちょっとづつの成長が楽しく、そのキャラの成長をぶつける広大なマップと敵が待っています。それに、敵や、フィールドのグラフィックが、今では貴重というぐらいの、正統派のファンタジーです。正統派のドラゴン、ナイト、亜人、こうもりなど、そうであってほしかった形で動き回っています。アイテムも高価なものはすぐ買えず、ゆっくりお金をためちょっとづつそろえるのです。キャラも確かに強くなりますが、すぐに強くなる感じはせず、ちょっとづつ成長していきます。最初から、昔のゲームの要素を大事にして作られたゲームとしたら、このゲームの世界観と設定は奇跡的です。
・・・ただ、他のレビューに多くの批判もあるように、その特徴がそっくりそのまま短所にもなってしまってます。演出の貧弱さ、イベントに特徴が無いこと、敵が強く、それを補うための課金が高めなこと、レベル上げが長いこと・・・いまどきのゲームと言うか、ゲームに映像作品としての要素も求める人たちには不満な設定なのかもしれません。決して、批判の内容もうそではないのです。
私的にはどの人気ネットゲームが終わっても、これだけは細々とでもいいので続いていってほしいと思わせるほどのゲームです。むしろ、これに代わる、正統派の成長ゲームを他に見出せません。
LEGEND 80’S SERIES「ナムコ・アーケード 80’S」
80年代からゲームセンターと共にリアルタイムに生きてきた自分にとって、
これらの曲から思い出される情景は、ついこの前の事の様な気がしてしまいます。
このアルバムは過去CD化される事が無かったゲームタイトルはもちろん、
CD化されても収録される事のなかった曲も余すところなく収録されています。
80年代を鮮明に思い出してみたい全てのお年寄りゲーマーにオススメ致します!
Wセレクション 13 ドルアーガの塔&イシターの復活
往年の名作RPG『ドルアーガの塔』と『イシターの復活』。その二つを綺麗なWindowsゲームとして手元に置くことが出来る、ファンには嬉しい二枚組み。
子供にとって、ゲームが非日常を味わうための重要な手段だった昔。音楽、ムードなど、“ファンタジー”の基礎、原光景という人がいるかも知れない。少なくとも、自分はそう。カイとギル二人の名前、本格ファンタジーの魅力的な香り・・。本当に、忘れられない。
「あの頃のゲームって本当、難しかったよなー」といいつつ、暇にまかせてやっていきたい宝物のような作品。
Ultra Series イシターの復活
古代バビロニアの巫女カイ、彼女の恋人ギル。正しい心を持つ二人が、闇の王ドルアーガの復活を阻止するため戦う。老舗メーカー、ナムコがかつて生み出した名作ファンタジー。
グラフィックは、今のゲームに慣れた目で見れば、大したことはないかも。でも、この何ともいえない世界の味わい。明るく、伸びやかで、晴れやかなダンジョン。昔の本格的RPGの香りを感じさせる、魔法の数々。これらを眺めているだけで、「自分のファンタジーの原点はここにあるんだなー」と、しみじみ思います。原点は、人それぞれ違う。私は、この素朴な作品が原点で本当に良かった。
シリーズのファンのみならず、昔のゲーム好きな人も、一度やってみてはいかが。自分も、今のゲーム・映画では得られない何かを求めながら、折に触れてやって行きたいと思います。
ナムコミュージアム Vol.4 PlayStation the Best
「源平討魔伝」は3つのモードで構成されているのですが、中でもボス戦の大モードでは、関節ごとのパーツを組み合わせて構成されたデカキャラが画面狭しと暴れ回ります。
ポリゴンで構成された3D画像が普通に表示されるようになった今ではまず考えられないアプローチですが、独特の動きに味わいがあって却って新鮮に感じます。
当時、どこからこのアイデアを思いついたのかと感心していたのですが、どうやらゲームのストーリーそのものが「人形浄瑠璃」の「出世景清」にあるらしく、それを聞いて思わず膝を叩きました。
あの動きは文楽人形がモデルだったのです。
ゲームそのものは大味な部分が無きにしも非ずといったところですが、おどろおどろしい雰囲気が味わいたくて何度でもプレイしたくなる秀作です。
いざ、平家に成り代わってつんくを…いや、頼朝を殺して恨みを晴らそうぞ!
(ところで、どうして「狂える地虫の嬌声」に郷愁を感じるのだろうか?)
「アサルト」は、「ブレイザー」を思い切り豪華にしたようなゲーム。いや、それは無理があるか。
特殊レバーを使うという点と、全方向に動けるという点では、S社の「TANK」が元なのかもしれません。
単身、戦車で進撃するというコンセプトはありがちですが、2本のレバーとその先に付いたボタンでさまざまなアクションを楽しめるというのは面白い発想です。
アーケード版のように専用コンパネは使えないのですが、PSのコントローラの形状をうまく生かしてこれを再現しています。
あのキーではさすがに指が痛くなるのですが、それでもなんとかプレイ感覚をある程度保ったまま移植しています。
更に、迫力ある音楽やSEも再現されています。
アーケード版では操作に慣れなくてなかなか先に進みづらいゲームでしたが、フリープレイなら意外に楽しい佳作です。