小説 僕の初恋をキミに捧ぐ (小学館文庫)
原作、映画、関連本、全部見ました。
正直、この一冊が一番美的センスがあるように思いました。
最初にこれを読んでいたら、この作品のことを好きになったかも知れません。
視点に一貫性があり、比較的キレイなシーンを選んで抜き取ってあり、テンポもよかったです。
とにかく、初めてイライラせずに読むことができ、一応のラストもあったので、ようやく納得できました。
小説 さくら前線 ~君だけの天使になる~
私かかねがねこの作者の作品については生きた愛を描いているとレビューしてきましたが、今回は死が大きなテーマである。
あまりにも狭いコミュニティで次々に起こるトラブルがあまりにも現実離れしているという意見もあるかもしれない。
しかし、それも、日常的な感情の動きも事件だと考えれば、さもあるかもしれない。
結局根底には登場人物の若さからは想像できない深い愛情がある。純粋であるが故におこるすれ違いや、進まない部分。
天使という立場で見える現実や逆にそれゆえのもどかしさがいっそう物語りに彩りを添えている。
ここには紛れもない生きた愛の証があるといえるのだろう。今回も名作です。
原宿ガール (ダ・ヴィンチブックス)
32歳の、アイドルになりたかったOL弥代子が
街でうっかり(今さら)スカウトをされてしまい
17歳のアイドル、高杉ちえり(ニックネームはチェリー)が誕生をする。
甘く狂った、夢物語。
なんていうか、もう人格改造?
アイドルというバーチャルな存在が走り出す。
バーチャルな存在がリアルを浸食してゆく。
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実物が届いてみて吃驚。
がーーーーーーん!
この本、ブックデザインが格好良すぎる!!!
イラストもすっげー
と思って見てみたら装丁はやはり祖父江さんのお仕事でした。
(イラストは真珠子さんという人)
恐ろしい。
本としてもこれは持っておくべき。
買わなくっても実物を是非手に取ってみて欲しい。