![]() 「伊万里」からアジアが見える―海の陶磁器と日本 (講談社選書メチエ) |
インドネシアの古交易都市バンテン。そこからは古伊万里が多く出土するという。近世の日本はアジアの海を駆け巡り、交易を活発に展開していたのであろうか? 中国の戦乱により景徳鎮の磁器輸出量は激減、その代替品として白羽の矢が刺さったのが日本の古伊万里であった。古伊万里は豊臣秀吉の朝鮮出兵時に連れ帰った技術者によって作られた、言ってみれば景徳鎮のコピー製品である。 鄭成功一族やオランダ東インド会社は古伊万里を交易品として東南アジアや遠くヨーロッパを繋ぎ交易を行った。私たちが知らない、アジアの一員としての日本がすでにここにある。 |
![]() やきもの文化史―景徳鎮から海のシルクロードへ (岩波新書) |
著者は中国陶磁の研究者。「海のシルクロード」ということを言い出した人物で、中国から輸出された陶磁器が、世界各地に分散していったさまを明らかにしてきた。
本書は中国陶磁を世界的視野から位置づけ、また青磁や白磁など種別に考証を記したもの。商品としてどのように発展し、誰にどうやって販売されたかに重点が置かれ、実際に自身が世界各地で行ってきた発掘や調査の例が挙げられている。失敗作でも売ってしまったこと、顧客のニーズに合わせた商品開発が行われていたこと、地域による中国陶磁の受容の違いなど、なかなか刺激的な話が多かった。 美術品・骨董としての話はほとんど出てこないので、そういう本を求めている人には向かない。 また、文章を書くのが苦手な人らしい。 |
景徳鎮
景徳鎮(中華街) みんテレ 天野N & 長田S レポート
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