長渕剛 SINGLES Vol.1 (24bit リマスタリングシリーズ)
デビューから9枚目までを収録した、個人的にいちばん好きなシングル集。
歌唱法・楽曲、そしていでたち、全てにおいて、現在とのギャップは否めない。
今の彼しか知らない人がこのアルバムを聴いたら、大半の人は、その爽やかな曲調、そして歌声に驚くだろう。
歌詞の露骨さに驚く「恋のランデブー」・海辺のバカンスを表現した「夏の恋人」・かたくなな純愛を綴った「二人歩記」…今の作風では考えられないナンバーが並ぶ。
「純情派フォーク」路線を締めくくるシングル「花いちもんめ」で、やっと今の作風の片鱗がうかがえるが、まだまだこの時点では、完全な「方向転換」に至っていない。(この答えは、試行錯誤の多かった時期の作品をまとめた、続編「Vol.2」で明らかになる)
それにしてもこのCD、収録時間とかを考えたら、「一枚」でまとまったんじゃないかな?
続編との兼ね合いで仕方なく、無理矢理「二枚組」にしたんだろうけど…。