タイムマシン 特別版 [DVD]
H.G.ウエルズの名作のリメイク版です、内容はネタバレがないように
触れないようにしますが、ハラハラです。またタイムマシンで時間旅行
するシーンのCGは見ものです。主演のガイ・ピアーズがインテリなイメージはぴったりです。
NHK人形劇クロニクルシリーズVol.1 黎明期の人形劇 劇団ちろりん、劇団かかし座、結城座~チロリン村とくるみの木~ [DVD]
「なんとも懐かしい」って、まだ生まれていな
かったのですが、テレビ放送が始まって50年、
今ではすっかり日常の一部。
その当り前になった、カメラアングルから
構成までを、当時模索しながら作り上げていく
様子がリアルに伝わる作品です。
とくに影絵で表現した「家なき子」は美しく、
いま観ても新鮮です。
「チロリン村」の黒柳徹子さんの声は、
今と変わらなくて、ほのぼのと観れました。
エンターテイメントに慣れた人には
ちょと退屈するかも知れませんが、
記録として記憶するには保存版です。
手紙 (文春文庫)
涙が止まらない。感動の涙ではなく、何なんだろう、これは。どう表現すればいいんだろうか。不惑真っ盛りのおじさんを泣かせる、こういう作品は罪だ。改めて著者の底力を見たような気がする。
出だしはいつものとおりの野暮ったさ。いつもの東野、決してうまい文章ではない。しかし、気がついたときにはぐいぐい引き込まれていることに気づく。パズルのピースをはめ込むような計算された展開が少々鼻につくが、それも気にならなくなってくる。
弟を大学に進学させたいばかりに強盗殺人を犯した兄、そして兄想いの弟。ふたりの絆や心の変化を、刑務所にいる兄からの手紙をキーワードに語っていく。犯罪とは?差別とは?兄弟とは?人と人との絆とは?そして、現実から逃げることなく強く生きていくということとは?著者がこの作品に込めたねらいは何だったんだろうか。自分が流した涙の意味もわからない。心の奥底で反芻しながら考えてみたくなった。