西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気
自分がお酒を飲まず、家族にお酒を飲む人が1人もいなければ興味が薄いかもしれないが、深酒をする家族(私)がいる場合にはとても役立つ(深刻な)一冊。
西原さんのご主人の人生を通じ、また他の方々からの証言を交えて「アルコール依存症」について語られていく。「人の死が一番教えてくれる」とあるが、本当にそうだと思った。
コミックの「毎日かあさん」などでご主人の件についてはある程度知っていたが、(アニメの方では楽しい話だけですが)本書を読んで、西原さんの明るい作品の裏にこのような壮絶な人生があったのかと改めて知った。
鬱病などについては「ツレウツ」などの本で鬱に対する認識が広まったと思うが、アルコール依存症って今までこのような形で書かれたことはなかったのではないだろうか?
1日の適量やアルコール依存症診断テストなど興味のある情報が多くあり、各地域での相談できるコミュニティのリストが載っているなど、アルコール依存症に真剣に向き合っている。
本書に出会ってお酒の量を減らそう…(やめればいいのに)という気持ちにさせられた。
価値ある本を有り難う御座いました。
西原理恵子の人生画力対決 2 (コミックス単行本)
マンネリ化はどうしようもないかなと。あと、ご本人も書いてますが
字の書き込みが多すぎて疲れます。ですが、その内容が面白いので
熟読してしまうんですよね〜。
浦沢直樹の回が面白かったです♪画力のある人との対決の方が面白い気がします。
忙しいから余計だとは思うのですが、絵がひどすぎw
女の子ものがたり [DVD]
意外だった。想像以上に良い作品だった。菜都美の子供の頃、2人の友達とどう出会い、お互い成長し、大人になったのか。それが、3人一緒にいるシーンがとても瑞々しく1シーンでも見逃すのが勿体無いほど丁寧に描かれている。これほどそんな気持ちになる作品もめずらしいと思えるほどだ。そしてこれはただ思い返すだけではない。1人の女性が思い出を辿ることで再生していく物語でもある。また青春ものかと思うと、結構ジーンときたりもする。
こういう言い方はありきたりだけど素晴らしかった。素朴な感じの音楽も良いアクセントになっていた。心地良い余韻に浸れる作品。
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
西原さんといえば「お金」のイメージが強いので期待して読んだけれど、「お金」の本としては全然でした。
それも「カネ」と書くぐらいだから、どんなにきわどいことが書かれているのかと思いきや、彼女の人生における、お金に関わった話であり、それも数字を出していくら「損」をしたということばかり。麻雀や為替でこれだけ損をしたと庶民には考えられない数字を出すものの、逆に儲けたお金の数字は全然出てこない。損をしたことも儲けたことももっと深く書いてこそ「カネ」の話と言えると思う。
子供向けの本だけれど、子供に読ませてためになるとも思えないし、西原さんのファン向けの本かなと思います。
彼女は故夫の鴨ちゃんの文章が下手だと何度も漫画の中で言っていたけれど、この本を読むに、彼女の文章もそんなにうまくないと感じました。
確信をそらした文章はどうも「カネ」から焦点が離れていて、そこが知りたい!という部分がぼやけている。彼女しか書けない体験もたくさんあるだろうに、やっぱり儲けた話は具体的に書かないのかと残念でした。
彼女のファンでもなく彼女の漫画を読んだことがない人には、「カネ」の本として期待して読むとがっかりすると思います。西原さんの自叙伝として読むにはいいと思います。
鴨志田穣・西原理恵子ラストコラボレーション 戦場カメラマンの唄
おそらく、知らない人にとっては、他愛のない1冊の本かもしれません。
でも、ファンを含め、知っている人にとっては、そんなことは関係ないでしょう。
本書では「豪華メンツ」が鴨志田さんを思い思いに語られています。
思い出か、思い入れか。それぞれの心の中の鴨志田さんがそこにいます。
多くの写真も掲載されています。何だか、みんな、笑った顔ばかりです。
胃痛とストレスに悩む日本人が忘れかけていた、屈託のない笑顔が並んでいます。
そして「鴨ちゃん」を描ける唯一の人、西原理恵子さんのマンガもあります。
西原さんが描く鴨志田穣さんは、時折「人間」としてはどうかと思われるような
振る舞いを見せてくれますが、父として、また、人として真っ当な人であることを
彼女自身の筆が語ってくれています。愛だよ、愛。
CDブックなので、当然ながらCDがついています。
このCDは、必ず笑いながら聴き、決して歌詞を人前で読んじゃイケマセン。
何だか分らないけど、とても恥ずかしい事になってしまいます。
でも、大切な人の前だったら、良いかも知れません。
ファンのための、そんな1冊
副題は「鴨志田穣・西原理恵子ラストコラボレーション」