ツイスター
オープニング曲「ヒューマンズ・ビーング」のみでもお薦め!サミー時代のバンヘイレンがすき方ならもう、たまらない1曲でしょう。このグルーブ、アレックス・エディー・マイケルでしかできない「バンヘイレン節」が見事に凝縮されていてたまらん!他は僕にとってはふーんという感じ。
グレイテスト・ヒッツ
真のベストではないが、ちょっとヴァンへイレンに手を出してみようかなとか、アメリカンロックていうものを聞いてみたいな、と思うひとには、最適なアルバム。
モンスターロックバンドの曲が、1枚で味わえる。
興味がある人は、買ってみましょう。気に入ったら、他のスタジオアルバムも買ってみましょう。このCDは、そんな、「お試し」に最適です。
バランス
発売当時にレコード屋で1曲目のイントロ聞いて、独特なステレオ感でフェアバーンの音だと分かった。この頃はヘビメタ関係の新譜がフェアバーンとボブロックばっかりで食傷気味だった。
エディはいい音を鳴らすギタリストとして知られているが、フェンダーの新型アームのせいで、弦だけ鳴って共鳴しないような感じが気になっていた。気になる人には非常に気になってしまうギターサウンドが、エンジニアのMike Fraserによりずいぶん改善していると思う。
サミー加入後、産業ロック路線で大成功しアメリカの国民的バンドになったヴァンヘイレンであるが、このアルバムでは軌道修正を図っている。パワーポップ路線から、ブルースをベースにした古典的ハードロックへとエディの興味が移りつつあるようだ。その傾向は次作のVan Halen 3でより鮮明になるのだが、これはバランスをとった過渡的作品ということになろうか。この作品以降のヴァンヘイレンの評価が芳しくないのは、ヘヴィロックと称する重音ポップスしか理解できない耳の腐った某雑誌の悪影響が大きいと思う。
デイブのほうが上手く歌えたかと思う曲もあるが、サミーは決してブルースが歌えないただのポップシンガーではない。このアルバムであらためてサミーの芸域の広さを認識した次第。リズム隊が貧弱なこともあって、このバンドはボーカリストの楽器としての比重が高い。引き出しが多くなくては勤まらない、プレッシャーのかかる仕事を長くこなしたサミーに敬意を表したい。
天才ギタリストエドワード・ヴァン・ヘイレン―12万字インタビュー (シンコー・ミュージック・ムック)
エディの初来日ツアーから2004年の大復活全米ツアーまでのレポとインタビューを惜しげもなく取り込んだエディファン必見のモノとなってます。
また、ギターに関してはエディ愛用のシグネチャーモデルから彼の個人的なコレクションまで一本一本詳しく紹介されています。インタビューではエディが影響を受けたプレイヤーのことや、彼が生み出した妙技の逸話などを語っています。インタビューのハイライトはエディとレス・ポールの対談です。インタビュアーをそっちのけで嬉しそうに質問するエディがとても初々しいです。またエクストリームの激ウマギタリストであるヌーノ・ベッテンコートが3ページに渡りエディを語っているセクションもあり、ファン必見です。
さらにエディ奏法の解説がタブ譜つきで載っているので、「あの時はこのリフやフレーズを死ぬほど練習したなあ」「これはこうやって弾いてたんだ」と驚かされた昔を懐かしむのもよいと思います。またVAN HALENえを知らない若いギタリストも、彼のギタースタイルを勉強してギタリストとして更に成長できると思います。