リング 完全版 [VHS]
映画より先に作られた、2時間ドラマスペシャル『リング 〜事故か!変死か!4つの命を奪う少女の怨念〜』のビデオ化作品です。
フジテレビの金曜エンターテイメントで放映されたそうです。
映画よりも原作に非常に近く、映画では削除された設定などが観られます。
まず、冒頭の雛形あきこの若さに驚き。
映画では女性の浅川を、高橋克典、高山竜司が原田芳雄というキャスティングもあってますが、
何といっても一番いいのは、「呪いのビデオのチープさ、うさん臭さ」です。
終わった後、くだらない深夜バラエティが録画されてたのもそれっぽくて、面白くて、怖い。
また、三浦綺音が演じる貞子の悲しくも妖しく美しいキャラクターも魅力的です。
2人がたどる貞子の人生の数奇な運命、彼女の呪いに至る様が描かれていて、良いです。
田口トモロヲ、清水紘治ら脇にも注目。
全体を覆うB級のテイストと、悲劇的な貞子の人生など、映画版よりも良くて、好きです。
必見です。
ワルキューレの騎行~ワーグナー:管弦楽名曲集
クラシックは難しいと思われていますが、ポップスと
同じでただ聞くだけならどちらも同じくらい簡単だと
思います。 ただ、クラシックの場合だと一曲が長いので
ポップスでも長いと思う人は辛いかもしれません。
ただし、このCDに入っている曲は長さもほどよくノリも
良いので誰にでも勧められます。 CMや映画、テレビで
聞いた覚えもあると思います。
しかし、このアルバムに収録されている「ワルキューレの騎行」
はドライブ中に聞く事故率ワースト1の音楽なのでカーオーディオ
には絶対に入れないでください。 ちなみに2位はProdigyです。
生きてこそ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
・・・10日間ぶっ続けで歩いて墜落現場のアンデス山中から脱出したナンド・パラドの言葉です。
この映画は是非是非「映像特典」を観てください。勿論、本篇を観終わった後に。当時の映像と生還者たちへのインタビューで綴る奇跡の再生。
事実であることの圧倒的な重さがヒシヒシと伝わってきます。その時の経験を語る彼らの表情・言葉はこれだけで珠玉のドキュメンタリーと言えるでしょう。
乗客ほぼ全員が小さな田舎町で生まれ育ち、互いをよく見知っていたということも、この事故と生還劇を一層「ドラマティック」なものにしています。生きるために友の肉体を食さねばならなかった苦悩・煩悶・・・
レンタルビデオで観たのはもう10年以上前だと思いますが、DVDを買いなおしてまた新たな感動を覚えました。救出のシーン、涙が止まりませんでした。
「生きてこそ」。この素晴らしい邦題が全てを物語ります。
優しい時間 DVD-BOX
『北の国から』で知られる倉本聰さんの話題の新作ドラマです。正直、最近のドラマの下世話な風潮にはやきもきしていて、このドラマには久々の完成度の高さを期待していたのですが、期待を裏切らない物語に感謝するばかりです。現代的な要素を無視せずに、それでもこれだけ純粋で素敵な物語を描いてしまう倉本聰さんの力に感服です。
舞台は北海道、とある喫茶店のマスターとその息子の物語。過去の事故による確執から親子の縁を断った二人の歪で頼りない優しさが、痛いくらい観るものに伝わります。その二人をつなぐ様々な人々の人間模様と、少しずつ浮かび上がる過去。物語の展開は物凄くゆっくりとしたものですが、飽きさせるどころかその時間の流れに心地良さすら感じさせます。北海道の時間の流れを、見事にドラマの展開に反映させつつ、そこに人間臭い優しさを描き出したこの作品は後年にも心に残る名作に違いありません。
キャストも大物ぞろいですが、若いキャストも役を見事にこなしてくれていて、ドラマの完成度を高めています。少々癖のあるキャラクターも、抵抗無く溶け込んでくれています。一度TVで見ている方も、これを機会にもう一度ゆっくりと時間を掛けて本作を見直してみるのもお勧めです。全編見るのは時間こそ掛かりますが、そこに費やした時間は、きっと掛け替えのないものになるはずです。